潮騒のメモリー

 これは5月23日分の記事として掲載しておきます。『あまちゃん』で「ドラマ後半の物語の鍵を握る」とされている歌「潮騒のメモリー」は、詞が画面で表示され、ネット上でも文字起こしされていますが、歌詞を文字として読むと、ひどいものだなあ、と思わずにはいられません。さすがに5分で作ったというだけのことはあるなあ、と思うのですが、色々と作中の要素が盛り込まれているようで、この作品を象徴する歌ということになりそうです。「潮騒のメモリー」を歌ったのは東京編で登場するカリスマ女優の鈴鹿ひろみとのことですが、「潮騒のメモリー」と春子がどう関わっているのか、ということが今後の展開の鍵になりそうで、この謎解きが作品の魅力になりそうな気がします。

 「潮騒のメモリー」を歌っていた時の夏の反応から妄想すると、当初は、「潮騒のメモリー」を歌う候補者に、上京して何週か?オーディションを勝ち抜いた春子も入っていて、春子は嬉しくなってつい夏にそのことを報せたものの、けっきょく鈴鹿ひろみが歌うことになり、その後の春子はくすぶった生活を送り、帰省しようとしたところで正宗と出会った、ということになりそうな気もします。夫の正宗にも過去のことはほとんど語ろうとしなかった、という春子ですが、「潮騒のメモリー」については、本当は自分が歌うはずだった、などと正宗に打ち明けたのかもしれません。

 家出して上京するまでの春子についてはすでにかなり詳しく描かれましたが、上京してから正宗と出会うまでの春子はまだほとんど描かれておらず、ここでも色々とドラマがありそうです。春子のアイドルへの屈折した思いは、自分もかつて東京でアイドルになりかけて挫折してしまったからではないか、とも思うのですが、ここをどう描くのか、この作品の見せ場にもなりそうですし、楽しみです。ネット検索をやっていそうなアキやユイが、春子の結婚前の東京時代過去についてほとんどまったく知らないことから妄想すると、春子は上京して芸能活動をわずかながら行なっていたものの、ほとんど売れず、本名ではなく芸名を用いており、その芸名が「小泉今日子」だったのではないか、と妄想してしまいます。上京してからの春子にはまだ面白そうな話が用意されていそうですから、有村架純さんの出番もまだ多く残されているのではないか、と期待しています。

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