新しい清盛像に好意的な声

 まだ日付は変わっていないのですが、1月4日分の記事として掲載しておきます。昨年12月30日付の読売新聞の番組欄「放送塔から」に、表題の記事が掲載されました。短いので、全文引用します。

 NHKの大河ドラマ「平清盛」が23日に終了した。視聴率は、全期間平均が12.0%と、大河ドラマでは最低だった。しかし、約100通寄せられた投書は、生身の清盛を新しい側面から描いた、意欲的な人間ドラマという好意的な内容が目立った。
 「驕る平家は久しからず」という有名な格言は主なテーマではない。武士が貴族から低く見られていた時代、新興勢力の平家の頭領が、武士の世を切り開く。松山ケンイチさんの清盛は、平家の一般的なイメージを打ち破った。
 東京都の主婦、佐藤効子さん(69)は、「世の中を幸せに変えたいという願いから、鋭い眼光の若い清盛が画面の中を縦横無尽に走り回った。迫力ある時代劇に満足した」と書く。
 平安末期の歴史や文化に魅了されたという投稿もあった。「多くの登場人物が『平家物語』や歌舞伎演目に立体的につながった。今様のメロディーや、和歌の朗詠も素晴らしかった」と栃木県の無職、塚原幸子さん(61)。
 確かに当初から「画面が暗い」「人物関係が複雑」など厳しい声が寄せられた。一方で、「時代の現実味が感じられる」「簡単ではない人間関係を丁寧に描いていた」といった評価も少なくなかった。
 神奈川県の介護福祉士、竹田佐織さん(41)は「松山さんが青年期から晩年までの清盛を演じきっていた。年相応のメークも効果的だった」と称賛する。若者のすがすがしさ、老いての迫力を見せた松山さんの力量は確かに光っていた。


 昨年の大河ドラマ『平清盛』は、大河ドラマとしては空前の低視聴率になってしまいました。ただ、私のようにごく一部の人々には大いに受けたようで、投書に好意的な内容が目立った、とのことです。わざわざ投書するくらいですから、熱心に視聴し続けていたということなのでしょう。視聴率の推移から推測すると、大河ドラマ視聴層のかなりの割合が早い段階で見離し、そうした人々はわざわざ新聞社に投書するようなこともしなかったのだろう、と思います。この作品についての私の全体的な感想は、多忙で疲れているということもあってなかなか執筆が進まないのですが、それでもあるていど執筆が進んだので、明日付の記事で公開しよう、と考えています。

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