園村昌弘原作、中村真理子作画『天智と天武~新説・日本書紀~』

 まだ日付は変わっていないのですが、1月17日分の記事として掲載しておきます。『ビッグコミック』にて表題の漫画が連載されていることを最近になって知りました。21世紀になってからというもの、漫画を読むことがすっかり少なくなり、『イリヤッド』が完結してからのこの5年半は、たまに蕎麦屋などで漫画雑誌を少し読む以外は、『ヒストリエ』を単行本で読むくらいでした。来月末に単行本第1巻が刊行されるそうで、
http://www.amazon.co.jp/dp/4091848982
天智(中大兄)と天武(大海人)の関係については今でもこだわりがあるので、入手して読んでみるつもりです。アマゾンの紹介文を読むと、天武の父親は蘇我入鹿ですが、天智とは兄弟の関係にあるともされていて、両者は異父兄弟ということでしょうか。おそらく、二人の母親は通説通り皇極(斉明)なのでしょう。

 第5話はネットで公開されており、
http://big-3.jp/bigcomic/tameshiyomi/saisin/20121025/tenchi/01.html
正直なところ絵柄は好みではないのですが、謎解き的要素もあるようですし、その意味では私の好みに合っているようです。第5話は、蘇我倉山田石川麻呂が自害して1年後が舞台となっているようで、母親は石川麻呂の娘で天智の嬪であった遠智娘であり、その娘とともに石川麻呂の仇討を考えているようです。遠智娘の娘が大田か持統(鸕野讚良)なのか、第5話だけでは分からないのですが、活発な感じの少女なので、持統なのかな、と予想しています。いずれにしても、この時期から天武を慕っており、後の婚姻関係へとつながっていく、ということなのでしょう。話はなかなか面白そうなので、今から第1巻を読むのが楽しみです。

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