大相撲初場所初日

 今場所の注目は、大関から陥落した把瑠都関の大関復帰への挑戦と、新横綱として迎えた先場所に終盤で5連敗し、二桁に届かず9勝6敗に終わった日馬富士関の巻き返しがなるか、ということです。また、連勝記録が63で止まって以降、一度も全勝優勝がなく、昨年は東京場所で一度も優勝できなかった白鵬関が、久々に東京場所で全勝優勝できるか、ということも注目しています。場所前の稽古からは、把瑠都関の調子がよくなさそうだということが気がかりでしたが、日馬富士関はなかなか調子がよさそうだったので、両横綱の優勝争いになるのかな、というのが場所前の私の予想でした。

 把瑠都関は豊響関相手に豪快な上手投げで勝ちましたが、最初にやや押し込まれた感があり、やはり状態はとても万全とは言い難いようで、大関復帰のためには、横綱・大関戦以外で全勝か1敗にとどめておく必要があるでしょう。日馬富士関の初日の相手は栃煌山関で、難敵だけに日馬富士関の調子をあるていど判断できそうだな、と思っていたのですが、勝ったものの、やや攻め込まれるところも見られ、万全とは言えないようです。ただ、初日を見たかぎりでの予感にすぎませんが、日馬富士関は場所中に調子を上げて優勝争いに加わってきそうな気がします。白鵬関は松鳳山関に完勝し、なかなか調子がよさそうです。琴欧洲関の初日の相手は苦手の豊ノ島関ということで不安だったのですが、やはり豊ノ島関の動きについていけなくそうになり、負けたかと思ったのですが、豊ノ島関のほうが先に足が出ており、なんとか勝ちました。相変わらずの不安な相撲ですが、ともかく勝ったので、なんとか終盤まで優勝争いに加わってもらいたいものです。

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