『太陽にほえろ!』317話「殺人者に時効はない」8

 まだ日付は変わっていないのですが、12月9日分の記事として掲載しておきます。時効寸前の事件の真犯人を追い詰める山さんの執念が描かれます。知的な真犯人の追求という点では、195話「ある殺人」
https://sicambre.seesaa.net/article/201107article_27.html
と通ずるところがあります。195話と同様に、この317話でも事件は時効を迎えますが、195話と異なるのは、真犯人が事件の鍵をにぎる証人を殺害し、証拠が残ったために逮捕されてしまったことです。

 知的な真犯人の計画性は緻密なのですが、最後の詰めがやや甘く、そこを突かれて逮捕されることになります。この最後の詰めの甘さが、それまでの犯人の冷静さ・計画性とやや矛盾しているように思われますので、その分195話よりも劣るかな、というのが率直な感想です。まあそれでも、なかなか楽しめました。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック