『太陽にほえろ!』314話「拝啓ロッキー刑事様」9

 まだ日付は変わっていないのですが、12月5日分の記事として掲載しておきます。ある殺人事件とロッキーの名前を騙った手紙とが結びつき、話が展開していきます。以前にも似たような展開の事件があったので、かなり早い段階で犯人が分かってしまった、と思っていたのですが、その予想は外れてしまい、山さんの台詞にあるように、私も一杯食わされてしまいました(笑)。推理の面もなかなか面白かったのですが、現代人の孤独な心性が描かれたのもよく、かなりの出来になっていると思います。

 今では死語になったペンフレンドという言葉が出てくるのも興味深く、この314話の放送は約30年前となりますが、当時と現在とでもっとも異なっているのが、情報通信技術だということがよく分かります。考えてみると、当時よりも高性能になったり洗練されたりしていますが、家電製品も自動車も公共交通機関もマスメディアも、30年前と現在とでは基本的には変わらないと言ってよいでしょう。しかし、私の子供のころを思い起こすと、情報通信技術はこの間に劇的に発展しており、現在の20歳以下の人のなかには、ペンフレンドという言葉を知らない人も多いのでしょう。

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