『太陽にほえろ!』320話「翔べないカナリア」8
まだ日付は変わっていないのですが、12月16日分の記事として掲載しておきます。麻薬の売人と、肩に飛べないカナリアを乗せて街の人から慕われる優しい人物という、相反する性格の謎めいた男と、上京してきたものの孤独な女性との関係を軸として、話が展開していきます。じつはその男は2年前に麻薬中毒のため廃人となっており、橋爪功氏演じる男が、最近になってその男を装って強盗を行なっていた真犯人だった、というオチになっています。「翔べないカナリア」とは、麻薬中毒になって麻薬の売人をやらされた男のことであり、一人では生きていけない人間の弱さを象徴しているものだとも言えるでしょう。廃人になった元麻薬の売人を演じた米倉斉加年氏は、期待通り存在感を見せてくれましたし、謎めいた展開も面白く、なかなかの出来になっていると思います。
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