ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』217~220話

 まだ日付は変わっていないのですが、12月11日分の記事として掲載しておきます。217話「スコッチ刑事登場!」・218話「殿下とスコッチ」・219話「誘拐」・220話「ジュンの復讐」を視聴しました。217話「スコッチ刑事登場!」は、以前このブログで取り上げました。
https://sicambre.seesaa.net/article/201108article_31.html

 218話「殿下とスコッチ」は、一見すると対照的な殿下とスコッチとの対比を軸に物語が展開していきますが、ボンも気づいているように、意外にも両者には共通点もある、という話にもなっています。219話「誘拐」は、誘拐事件を描きつつも、その主題は、事件の解決というよりも、親子の絆と実子・養子との関係という、普遍的な問題にあるように思います。山さんが養子を迎えたという設定を活かしつつ、普遍的で難しいこの問題を取り上げた、意欲作になっています。さまざまなタイプの話を提示し続けたことが、『太陽にほえろ!』の長期間の放送を可能にしたのでしょう。

 220話「ジュンの復讐」は、テキサス殉職の後日談というか、仇討ち物語になっており、テキサスが可愛がっていた警察犬ジュンも登場して、動物ものにもなっています。殉職の後日談という点では、マカロニ殉職の後日談である65話「マカロニを殺したやつ」と共通しますが、後味の悪さも残った65話とは異なり、220話は爽快な結末になっています。この頃は『太陽にほえろ!』の視聴率がもっとも高かった時期で、人気の高かったテキサスの殉職の後日談は、多くの視聴者が納得するような話にしよう、という制作者側の意図があったのかもしれません。注目されるのは、スコッチが次第に一係に馴染んできた様子が窺えることです。

各回の評価は以下の通りです。
217話「スコッチ刑事登場!」9
218話「殿下とスコッチ」9
219話「誘拐」10
220話「ジュンの復讐」8

この記事へのコメント

いち
2012年12月11日 21:13
こんばんは。私が「太陽…」をリアルタイムで見はじめたのは小学校に上がったばかりの頃で、既にボンロッキーコンビの後半にかかっていました。
と同時に再放送も時々あったのと、姉からの話で歴代の新人刑事マカロニ・ジーパン・テキサスの存在は知っていました。
ボンが殉職しスニーカー登場。少ししてスコッチが一係室に堂々と立っていました。非常に存在感が強く、新顔なのに何の違和感もないことが当時としてはとても不思議な感じでした。
その後学年を重ねるにつれ、また同時に過去の作品がほんの少し再放送され…
それが繰り返され…後付け後付けでやっとこさ「太陽…」の歴代刑事が全員つながりました。
スコッチは前に七曲署にいたんですねぇ。
てっきりテキサスの後はロッキーだと思ってました。なので、「太陽…」を始めからリアルタイムで見られてる年代の方が羨ましく思います。
2012年12月12日 19:10
リアルタイムの視聴で得られる感動というものもあるように思います。

『太陽にほえろ!』は私が生まれる少し前に始まった番組なので、私もリアルタイムで視聴を始めたのは放送開始後かなり経過してからのことで、リアルタイムで視聴していれば、マカロニやジーパンはもっと衝撃的だったのかもしれません。

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