ジャパンカップ結果

　東京ではジャパンカップが行なわれました。凱旋門賞１・２着馬のソレミアとオルフェーヴルとの再戦が実現し、層の厚い５歳世代からはルーラーシップ・エイシンフラッシュ・ダークシャドウといった有力馬が出走してきて、さらには牝馬三冠を達成したジェンティルドンナ、日本ダービー・天皇賞（秋）２着の３歳牡馬フェノーメノも出走し、ゴールドシップ以外の国内現役トップクラスがおおむねそろいました。また、衰えや調子落ちなどで軽視されているものの、この他にもジャガーメイル・トーセンジョーダン・ビートブラックという天皇賞馬が３頭、２位入線からの繰り上がりとはいえ一昨年の勝ち馬ローズキングダム、３年前の２着馬で菊花賞馬でもあるオウケンブルースリも出走してきたので、なかなか豪華な出走馬構成のジャパンカップとなりました。

　レースは、ビートブラックが遅い流れで逃げ、向う正面で後続をじょじょに引き離していき、４角では２番手にかなりの差をつけたのですが、地力の差ということか直線で後続の有力馬に捕らえられ、最内を突いたジェンティルドンナがオルフェーヴルを鼻差抑えて勝ちました。ジェンティルドンナの勝因は、ビートブラックが後続を突き放した時に、他馬が仕掛けていくなか脚を使わず、最短距離のコースをとり、直線での余力を残していたことにあるのでしょうが、それにしても、３着のルーラーシップに２馬身以上の差をつけたうえで、オルフェーヴル相手に勝つほど強いとは考えていませんでした。最後に荒っぽいレースになったこともさることながら、オルフェーヴルが２着に敗れたのはなんとも残念で、凱旋門賞からの帰国初戦で調整が難しかったことと、ジェンティルドンナよりも外を回ってかなりのコースロスがあったことが敗因でしょうか。それでも、ここは勝ってもらいたかったところです。