ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』206~208話・62話

 まだ日付は変わっていないのですが、10月17日分の記事として掲載しておきます。206話「刑事の妻が死んだ日」・207話「絶叫」・208話「ひとり立ち」・62話「プロフェッショナル」を視聴しました。206話「刑事の妻が死んだ日」は、番組の初期からセミレギュラーとしてたびたび登場してきた山さんの妻がついに亡くなるという、節目の回です。山さんの妻の体が弱いことは作中で何度も語られており、その設定を活かした話もたびたびありましたから、唐突な感はまったくありません。最後の山さんとボスとの会話も、これまでに描かれてきた山村夫妻の関係を前提とした見ごたえのあるもので、長期番組の良さが出た話になっていると思います。

 207話「絶叫」は、若き日の風間杜夫氏がメインゲストで、挫折しかけている若者を必死に立ち直らせようとし、その若者が殺されて怒りを爆発させる長さんの熱さが見所になっています。208話「ひとり立ち」は、テキサスとその友人との決別を描いた作品で、『太陽にほえろ!』の定番の題材の一つでもあり、青春ドラマとしての性格がよく出ています。62話「プロフェッショナル」は、今月2日に亡くなった大滝秀治氏の追悼ということで急遽放送が決まったようです。機械に強いという殿下の設定を活かして、緊張感の続く展開となっています。この62話は、大滝氏とともに若き日の三林京子氏もメインゲストの一人で、柳生博氏も犯人の一人として出演しているなど、なかなか配役が豪華です。

各回の評価は以下の通りです。
206話「刑事の妻が死んだ日」10
207話「絶叫」9
208話「ひとり立ち」7
62話「プロフェッショナル」9

この記事へのコメント

いち
2012年10月20日 09:05
おはようございます。
「刑事の妻が死んだ日」ですが、山さんの奥さんの最期を見届けたのが事務員のアッコでしたね。山さんが駆けつけたときアッコの涙でボロボロ、悲しみで満ちた顔がとても印象的でした。と同時に木村理恵の演技が光ってたように思います。後に「正月の家」で主演を務たり、後任のナーコもそういった主演作も控えていますよね。普段脇役の事務員の演技も「太陽…」の注目の一つだと思います。
2012年10月21日 18:53
そう言えば、アッコとナーコには主演作がありましたね。二人とも普段はさほど前面に出てくるキャラではなかっただけに、主演作が用意されたのはよかったと思います。

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