「特集 源氏対平氏 武士の世の始まり」『歴史読本』2012年5月号
新人物往来社より刊行されている『歴史読本』ではよく大河ドラマと関連のある特集が組まれているのですが、『歴史読本』に限らず、大河ドラマに便乗した企画の書籍は毎年多数刊行されており、出版業界にとって大河ドラマは金のなる木ということなのでしょう。今年の大河ドラマ『平清盛』は、昨年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』と比較してそもそも期待値が低いようで、昨年ほどには関連書籍が刊行されていないような印象を受けているのですが、それでも、近所の小規模な書店に行けば、『平清盛』の関連書籍が目につきます。大河ドラマは、舞台となる地域への観光客が増えるということもあって、かなり規模の大きい利権になっているように思います。
そうした便乗企画の書籍のすべてに目を通すことはできませんが、私がこれまでに購入した書籍に関しては、外れはありませんでした。この『歴史読本』2012年5月号も、第一線の研究者の論考や、清盛と伊勢平氏について問答形式の解説や、出演者たちへの取材記事などが掲載されており、なかなか充実していて当たりと言える内容になっています。もちろん、大河ドラマの便乗企画の書籍には外れもあるでしょうが、充実した書籍もあるわけで、歴史関連産業の拡大のためには大河ドラマの便乗企画は有効なのだろう、と思います。もっとも、それも大河ドラマへの高い関心があってのことなので、編集後記でも触れられている『平清盛』の視聴率が低迷している現状は、NHKだけではなく、出版業界にとっても困った事態なのでしょう。
そうした便乗企画の書籍のすべてに目を通すことはできませんが、私がこれまでに購入した書籍に関しては、外れはありませんでした。この『歴史読本』2012年5月号も、第一線の研究者の論考や、清盛と伊勢平氏について問答形式の解説や、出演者たちへの取材記事などが掲載されており、なかなか充実していて当たりと言える内容になっています。もちろん、大河ドラマの便乗企画の書籍には外れもあるでしょうが、充実した書籍もあるわけで、歴史関連産業の拡大のためには大河ドラマの便乗企画は有効なのだろう、と思います。もっとも、それも大河ドラマへの高い関心があってのことなので、編集後記でも触れられている『平清盛』の視聴率が低迷している現状は、NHKだけではなく、出版業界にとっても困った事態なのでしょう。
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