ネアンデルタール人の壁画に関する日本語での報道

 ネアンデルタール人(ホモ=ネアンデルターレンシス)の所産と考えられる、スペイン南部のマラガの東方約56kmにあるネルジャ洞窟の壁画について、二回ほどこのブログで取り上げましたが、
https://sicambre.seesaa.net/article/201202article_9.html
https://sicambre.seesaa.net/article/201202article_10.html
この件について、日本語の報道を初めて見つけました。
http://www.gizmodo.jp/2012/02/42000.html

 これらの報道で引用されている研究者の見解がおおむね妥当だとすると、古人類学の通説・常識を覆すことになるので、私は大いに興奮しているのですが、相変わらず英語での報道は少なく、私が気づいた限りでは、日本語での報道も上記のものしかありません。まだ論文としてまとめられているわけではなさそうなので、安易に取り上げるわけにはいかない、ということなのかもしれませんが、あるいはスペインではもっと大きく取り上げられているのかもしれません。上記の日本語の報道ではとくに目新しい情報はなく、私がこの件について検索したかぎりでは、日本ではツイッターで少し言及されているていどで、ほとんど注目されていないようです。しかし、この壁画は古人類学の通説・常識を覆す可能性があるわけですから、今後も情報収集を続けていくつもりです。

この記事へのコメント

野のヒト
2012年02月21日 22:44
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2097869/The-oldest-work-art-42-000-year-old-paintings-seals-Spanish-cave.html

地質学の知識も必要になりますね。鍾乳洞のような洞窟の入り口が地表にできたのが百万年前だとしても、鍾乳石自体は一万年で数十センチ伸びるでしょうから、4万年前だと、描いた後、数メートルは拡大しているので、壁画表面が露出するのは奇跡に近いような気もします。十万年前に、成長の止まった鍾乳洞の洞窟なのかもしれません。確かに、興奮します。全くの素人の発言ですが、、、。
2012年02月21日 22:49
確かに、地質学の見地からの検証も必要になりますね。今後の検証を待つしかありませんが、たいへん楽しみにしています。

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