大相撲初場所千秋楽

 13日目に把瑠都関の初優勝が決まるという予想外の展開となり、把瑠都関が初優勝を全勝で飾れるか、という点が注目されましたが、把瑠都関は結びの一番で白鵬関に負け、全勝での優勝は達成できませんでした。朝青龍関・白鵬関以外の全勝優勝となると、16年前の秋場所の貴乃花関以来の快挙だったのですが。モンゴル出身力士以外では、この6年間では琴欧洲関に続く二人目の優勝ということになります。把瑠都関は来場所横綱昇進に挑むことになりますが、今場所は力強さを活かした相撲をとれていたとはいえ、まだ脆さも垣間見られましたから、横綱昇進に関して楽観視はできないように思います。まずは、序盤を無敗で乗り切ることが必要です。

 白鵬関は最終的には12勝3敗で、13日目に優勝を決められてしまい、大不振といってよい結果に終わりましたが、場所中に足を痛めたことが原因なのかもしれません。ただ、一時期よりも白鵬関と他の力士との差が縮まってきたように思いますので、今後は一時期のような無敵の快進撃というわけにはいかないように思います。琴欧洲関は稀勢の里関に敗れて10勝5敗で場所を終えました。昨年初場所以来の二桁勝利となりますが、今場所も立会いでの迷いや脆さが見られ、相変わらず精神面の強化が課題のようです。今場所は、力強い相撲も見られたので、毎場所言われることではありますが、その相撲を忘れずに、来場所は自信をもって臨んでもらいたいものです。

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