大河ドラマ『平清盛』第1回の視聴率は17.3%

 大河ドラマ『平清盛』第1回の視聴率は17.3%でした(関東地区)。これは21世紀以降の大河ドラマの初回では最低の視聴率となります。正直なところ、『平清盛』の視聴率は低迷しそうで、『江~姫たちの戦国~』を下回る可能性も低くはないと予想していましたし、
https://sicambre.seesaa.net/article/201201article_2.html
初回の視聴率は17~19%、平均では17%を超えるかどうかといった予想をコメント欄で述べたのですが、
https://sicambre.seesaa.net/article/201201article_9.html
連休の中日ながらも裏番組が弱かったという条件下での17.3%という数字は、予想の範囲内とはいえ最悪に近く、内容はなかなか面白かっただけに、なんとも残念です。

 大河ドラマの傾向として、初回の視聴率は高く平均視聴率が初回の視聴率を超えることは少ないので、『平清盛』の平均視聴率が21世紀では最低になる可能性も高くなってきましたし、それどころか、歴代で最低の平均視聴率になる可能性さえ出てきたように思います。保元の乱が描かれるのはかなり先になりそうですから、それまではあまり人気のない時代が描かれることになるわけで、話に重いところがあるのと、コーンスターチの多様で必要以上に(と私は考えています)汚い画面になっていることから、視聴率が一度も20%を超えることがないという可能性もありそうです。近年の大河ドラマでは『風林火山』級の名作になりそうな予感もあるだけに、なんとか視聴率が上向きになっていってもらいたいものです。一視聴者にとって視聴率はどうでもよいという考えもあるでしょうが、多額の予算が投じられていながら視聴率が低いと、大河ドラマ廃止論につながりかねませんので、やはり気になります。

この記事へのコメント

みら
2012年01月11日 01:44
こんばんわ

さすがに予備知識の必要性を感じるのでYahooニュースなんぞ読みましたら、例の県知事はドラマ批判ではなくNHK批判らしく感じます。
しかも、昨年より『王家』問題でかなり視聴者からのクレームがあったのを知りました。
前途多難なスタートですね、

画質は直前に放送された「坂の上…」に比べると質が低いのは否めません。が、コーンスターチは減らしていけばなんとかなる?笑。

また、ストレスの溜まるドラマではあるでしょう、貴族様の日常はそんな体質です。
古事談とか、よもうかな
えびすこ
2012年01月11日 12:56
私の感想です。ちょっと「言いすぎ」と感じる点もありますがご容赦ください。
一視聴者のつたない意見ですので、あまり深読みしないでください。
今日発売の「週刊新潮」では平清盛を持ち上げていますね。でも、視聴率判明前に記事の文面ができたらしいので、「17.3%」には触れてないです。一応第1回の内容には触れてますが、根拠のない前評判の高さを装飾してるだけの感じもします。
来週に別の週刊誌が「清盛記事」を書くとしたら見出しはこうなるでしょう。
「大河・平清盛 まさかの低調スタート 兵庫県知事からクレーム!」

でも万が一何かの理由で「平清盛」が打ち切りになっちゃうと、手放しで称賛した新潮は恥をかいてしまいますね。来年の「八重の桜」ではどういうスタンスをとるのでしょうか?「震災復興事業」の一環である同番組を、理由なき「けなし一辺倒」ならさすがに週刊新潮の良識が疑われます。新潮は大河ドラマにやや批判的な所があります。個人的印象ですが、何だか「翼賛的」に思われる世間の清盛称賛を煙たく感じております。平清盛が「疑似神格化」・「疑似現人神崇拝」されすぎている印象もします。これは良くも悪くも大河ドラマのネックです。

残念ながら「1990年以降の」大河ドラマ第1回の視聴率としては最低記録です。奇しくも40年前の「新・平家物語」と第1回が同率だそうですね。
兵庫県知事の発言(テレビ番組の感想として)は正論だと思いますよ。
「公人」としてではなく、「視聴者の1人」の意見として見ると自然です。
今回の発言を平たく例えると、「精進料理が好きな人もいれば中には嫌いな人もいる」と考えられます。これは不自然ではないでしょう。
05年の「義経」と比べると確かに華やかさには欠けますね。
前回の補足とは言え、かなり長くなりすぎてしまいすいません。
えびすこ
2012年01月11日 13:44
大河ドラマがなくなるとすれば、登場人物の末裔の人が「番組の内容が史実とは違いすぎるうえ私の知る事とは正反対だ。ドラマとは言えNHKが先祖の名誉を傷つけたのは許せない」などと主張して、NHKに対して慰謝料請求の訴訟を起こした時(仮にこの手の訴訟が起きると、「故人が侮辱された名誉棄損の訴訟において、故人の名誉は死後何年まで保証されるのか?」、「遥か前に死んだ歴史上の偉人の名誉を、現代人である裁判長が裁判で保証(裁定)する事は治外法権の域に入らないのか?」と言う焦点もできる)でしょうね。過去に上記の前例がなく恐らく今後もこういう事は起きる可能性は小さいでしょう。
2012年01月11日 21:29
念のために述べておきますが、放送前も開始後も、「清盛称賛」の風潮があるとは、私はまったく考えていません。ましてや、平清盛の「疑似神格化」や「疑似現人神崇拝」が行き過ぎているとか、「翼賛的」な風潮があるとかいった認識も、私にはまったくありません。
えびすこ
2012年01月13日 10:31
平清盛が武士として初めて太政大臣になった事と、源頼朝が征夷大将軍になって幕府を開いた事は同じくらい画期的だと思うのですが、現時点では大河ドラマ「平清盛」での源氏側は小物に見られがちですね。
2012年01月13日 21:47
多分に戯画化されているところはありますが、初回の時点での河内源氏は義家の壮年の頃や同時代の伊勢平氏と比較として低迷していることは否定できないので、それほど問題のない描写だと私は考えています。

この記事へのトラックバック