スマートファルコンは全盛期を過ぎたのか

 一昨日、大井で行われたJBCクラシックは、前評判通り、スマートファルコンとトランセンドの一騎討ちとなりましたが、4角でいったんはトランセンドを引き離したスマートファルコンが、最後はトランセンドに1馬身差まで詰め寄られたことや、レコード連発の時計の出やすい馬場だったのに、スマートファルコンの勝ち時計が昨年末の東京大賞典より1.7秒遅かったことから、MXテレビの解説では、スマートファルコンの強さが称えられつつも、物足りないという評価でした。

 4角でいったん引き離しながら、最後に着差を詰められたのは昨年の東京大賞典と同じで、この時の相手はフリオーソでした。トランセンドやフリオーソのような強い馬相手に、鞍上の武豊騎手は、スマートファルコンの足を余さず能力を限界近くまで発揮させている、とも言えるかもしれません。近年では衰えたと言われることの多い武豊騎手ですが、ヴァーミリアンの時がそうだったように、ダート、とくに大井では無難に騎乗することが多いように思います。東京大賞典でも最後は差が縮まったのですから、トランセンド相手に最後に詰め寄られたこと自体は、それほど悲観しなくてもよいのかもしれません。

 しかし、時計の出やすい馬場だったのに、勝ち時計が昨年末の東京大賞典より1.7秒遅かったことも考えると、スマートファルコンの全盛期はもう過ぎてしまったのかな、と思います。スマートファルコンの陣営は、来年のドバイワールドカップへの遠征を考えているようですが、本気でドバイワールドカップでの勝利を目指すのならば、1年遅かったのではないか、とも思います。スマートファルコンは、JBCクラシックでかなり疲労したように思われるので、おそらくジャパンカップダートに出走しても勝てないのではないか、と現時点では考えています。もっとも、スマートファルコンは全盛期を過ぎたとはいっても、国内のダート路線では当分一線級の地位を保てるでしょうから、これまでのように、国内の交流重賞で稼ぎまくるのがよいのかもしれません。

この記事へのコメント

みら
2011年11月06日 00:45
こんばんは

劉さんが、以前たしかファルコンについて書いた記事があったとおもい、探したのですがみつからなくて…。
すみませんが、リンク貼って下さいませ。
みら
2011年11月07日 21:49
こんばんわ

ありがとうございます。
でも、スマートファルコンではなく、「ファルコン」を探してます。劉さんが過去に書いたような記憶があったのですが、ありませんでしたか?
みら
2011年11月08日 00:11
私の記憶違いでしたか。
お手数かけました。ありがとうございます。

この記事へのトラックバック

  • 東京大賞典結果

    Excerpt: 昨日、大井では今年から国際GIレースとなった東京大賞典が行なわれましたが、トランセンドもエスポワールシチーも出走せず、かなり寂しい出走馬構成になった感は否めませんでした。レースは、大方の予想通りスマー.. Weblog: 雑記帳 racked: 2011-12-30 00:00