大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第46回(最終回)「希望」
ついに最終回を迎えましたが、やはり回想場面が多く、かなり薄い内容になった感は否めません。秀忠の将軍就任以降、さすがに江の雰囲気も落ち着いてきたな、と思っていたのですが、許せぬ→どうすればよいのだ→分かりませぬというやり取りや、心のままに動くとよい、という江にたいする台詞や、今日から思うままに、あるがままに生きる、との江の宣言など、脚本は最終回まで江や周囲の人物を成長させることができていないな、と改めて思います。この脚本でも、自分なりに脚本を咀嚼して演じよう、と上野樹里氏は考えていたように見えるのですが、残念ながら、時代劇の経験不足が最後まで響いたかな、との感は否めません。
本多正純の唐突な失脚など、実在の人物の描き方に相変わらず粗雑なところがありますが、東日本大震災の影響で1回短縮になった影響もあるかもしれないとはいえ、やはり基本的には脚本の問題なのだろう、と思います。江の死や、家光と忠長の本格的な対立と忠長の悲劇的な最期が、語りでも触れられなかったあたりは、悪い意味でいかにもこの作品らしかったな、と思います。日本を作り変えたのは秀吉ではなく高台院だったかもしれない、との台詞など、最後まで秀吉を矮小化する台詞があったことも、同様に悪い意味でこの作品らしく、この点は最初から最後まで本当に不快でした。
正直なところ、やはり最終回の内容が薄かったということと、本編終了後に放送された、来年の大河ドラマ『平清盛』と、来月放送予定のスペシャルドラマ『坂の上の雲』第3部の予告を見て、あまりにも期待感が高まったために、最終回のみならず、『江~姫たちの戦国~』全体が記憶から失せつつあるような感さえあります。ただ、『平清盛』の主役の台詞回しに不安感じたのは否めませんが。ともかく今は、次の日曜日に始まる『坂の上の雲』第3部が楽しみでなりません。
本多正純の唐突な失脚など、実在の人物の描き方に相変わらず粗雑なところがありますが、東日本大震災の影響で1回短縮になった影響もあるかもしれないとはいえ、やはり基本的には脚本の問題なのだろう、と思います。江の死や、家光と忠長の本格的な対立と忠長の悲劇的な最期が、語りでも触れられなかったあたりは、悪い意味でいかにもこの作品らしかったな、と思います。日本を作り変えたのは秀吉ではなく高台院だったかもしれない、との台詞など、最後まで秀吉を矮小化する台詞があったことも、同様に悪い意味でこの作品らしく、この点は最初から最後まで本当に不快でした。
正直なところ、やはり最終回の内容が薄かったということと、本編終了後に放送された、来年の大河ドラマ『平清盛』と、来月放送予定のスペシャルドラマ『坂の上の雲』第3部の予告を見て、あまりにも期待感が高まったために、最終回のみならず、『江~姫たちの戦国~』全体が記憶から失せつつあるような感さえあります。ただ、『平清盛』の主役の台詞回しに不安感じたのは否めませんが。ともかく今は、次の日曜日に始まる『坂の上の雲』第3部が楽しみでなりません。
この記事へのコメント
あーやっとおわりましたね。
これで来週からは普通にウキウキ感が戻ってくるかと思うと嬉しいです。
清盛は、久々にハードタッチな大河ドラマになりそうで、既に私も江を忘れそう…。
と、いうより多分今年は最初から受け入れて見ていなかったのだと。
嫌いなものを流していたに過ぎないと感じました。
樹里ちゃんは、時々夏目雅子に見えるほど美しいアングルがあり、美しくなりました。
彼女の芸域は広がったと思います。
きっと苦労もあったのでしょう。
CMの松田聖子のデカイ額の白拍子は、失敗かもしれない笑。
エネルギッシュなドラマになりそうです。
風林火山以来ぢゃないですか?
あーしかし、たとえ内容に問題があっても終わった後は、少しずつ年末の寂しい気分になっていきます。
坂の上…内容すっかりわすれちゃってます笑。
あとは、年末年始時代劇の録画だな!喜びぃ。
また参考にもさせていただきました。
おすすめのブログとしてトラックバックも貼らせていただきましたので、
僕のブログのほうもご覧ください。
『平清盛』は予告編観ただけで、もう拒絶反応を起こしていますが、
『坂の上の雲』までは頑張って批評続けたいと思います。
ところで劉公嗣さんは競馬にも造詣が深いのですよね?
ジャパンカップは獲れましたか? 競馬の記述も陰ながら楽しみにしています。
春以降の低迷が響いて歴代ワースト6位タイ(「炎立つ」と同率)の低水準でした。ちなみに2000年以降では下から3番目です。
17%台は「新撰組!」以来7年ぶりの低水準です。
2000年以降の12作中8作で20%を下回りました(関東)。
やはり大河ドラマも視聴率を獲れない時代なのでしょうか?
予告を見ると来年の「平清盛」も厳しい評価になりそうな予感です。
もう10年以上馬券を購入していないのですが、一応大レースの予想はしています。昨日のジャパンカップは、デインドリーム本命だったので、外れました。
『平清盛』の視聴率は、出来がよくても伸びないでしょう。20%を超えることはないだろう、と予想しています。
後半の部分は男性の数が少なかったのですが、原作小説で登場した人物が多数テレビでは登場しなかったので。
3月の地震の後に内容が変わった部分(慶長伏見大地震がカットされた。後番組の兼ね合いで回数も1回削減)があるので、その影響で2月の時点でNHKから出演依頼が来ていながら、地震発生で可否回答前に「依頼が白紙」(最悪の場合は番組そのものが打ち切りになった可能性もある。実際に同番組の「新しい出演者」は地震前後は発表されていない)になった俳優がいる可能性があります。
これは公表されていませんが、あの当時の状況ではあり得そうな事です。