『平清盛の真実』

 インターナショナルラグジュアリーメディアより2011年11月に刊行されました。平清盛の生涯を中心として、平氏の歴史にも触れられています。来年の大河ドラマ『平清盛』の便乗本なのでしょうが、近年の研究成果も参照されており、大河ドラマ便乗本としては、なかなかの出来になっていると思います。著者については明記されていないのですが、執筆協力は「有限会社新選社/右京裕一」となっており、複数の筆者による分担執筆ということでしょうか。

 本書の価格は税込1680円で、便乗本としてはやや高いかもしれませんが、全ページカラーですから、それほど割高感はないように思います。ただ、やや校正不足かな、と思われる個所も見られたのは残念で、たとえばP103の図表で、屋島の戦いへといたる源平両軍の動きが示されているのですが、1~10までの説明のうち、8に入るべき説明文が5同じもの(1185年1月26日、範頼軍が豊後に上陸。2月1日、平氏方の原田種直軍を破る)になっており、また5であるべき説明文の番号が8になってしまっています。もし2刷があるのならば、こうしたところも訂正しておいてもらいたいものです。

この記事へのコメント

えびすこ
2011年11月23日 15:01
いわくつきの?本郷氏の「平清盛」解説本もあります。
この本の序盤で「なぜ大河ドラマに創作の部分があるのか?」の理由が書いてあります。主人公の平清盛の生涯や源平抗争についてもきちんと書いております。ここへきて「平清盛関連本」が少しずつ出てきました。

中学の時の日本史の先生が、「歴史は絶えず新説が出てくるので、将来は今までの知識が通用しない事もある」と言っていました。私もそうですがこの先生の主張と同じ概念で、大河ドラマを見ている人には何の違和感がない事ですが、大河ファンをやきもきさせる描写については是正する必要があるのでしょうか?
もし来年・再来年と描写が「大問題」になると、いよいよ大河ドラマはおしまいでしょうか?
2011年11月23日 20:06
本郷先生の清盛本は購入したので、読み終わったら取り上げるつもりです。

この記事へのトラックバック