うーん、やっぱり十年後なら……

 今年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』の脚本担当の田渕久美子氏のネット上のコラム「Webマガジン幻冬舎: 田渕久美子 毎日が大河」が最終回(第20回)を迎えました。
http://webmagazine.gentosha.co.jp/taiga/index.html

 このコラムでの各氏の発言が事実なのか、私に確認できるわけではありませんが、おおむね事実だとすると、社交辞令の飛び交う気持ち悪い場だったのだな、と思います。もっとも、私も本名で生活している場では似たようなことをやっているわけで、稼いでいくためには、程度の差はあれ、ほとんどの人にはそうした処世術が必要とは言えます。それゆえに、強い人間ではない私は、本音を話すために、ネットでは本名を名乗っていません。そうでなければ、創価学会・公明党・小沢一郎元民主党代表が心底嫌いなどと、安易に発言はできません。それはともかくとして本題ですが、上記のコラムでは、

 『篤姫』でもご一緒した、音楽の吉俣良さんからは、「田渕さん、もう絶対に大河やらないでね。僕もう絶対に嫌だからね」と念押しされた。「本当にイヤ?」「絶対に嫌! こんなに苦しい仕事はない!」「私も同感。でも、本当にもうイヤ?」「うーん……十年後くらいなら……」とのこと。「生み出す苦しみ」を味わった者同士、通い合うものがある。でも、大河をやるもやらないも、NHKさん次第。もうお声がかからない可能性大だ。それでもお仕事をいただけたら? うーん、やっぱり十年後なら……。

 と述べられています。『江~姫たちの戦国~』の脚本が惨憺たる有様なのに、まだ大河ドラマの脚本担当への野心があるのか、と驚く人は少なくないかもしれませんが、田渕久美子氏は初回放送時には視聴率をずいぶんと気にしていたくらいなので(視聴率が低迷すると、視聴率については触れなくなりましたが)、
http://webmagazine.gentosha.co.jp/taiga/vol238_index.html
現在の評判の悪さもおそらくは知っており、もう、大河ドラマどころか脚本の依頼自体、この先はあまり期待できないだろうな、という覚悟はできているように思います。そのうえで、勘違いからまだ期待を抱いているという見方もできるかもしれませんが、虚勢を張っている、と解釈するほうが妥当なのではないか、と私は考えます。

この記事へのコメント

みら
2011年11月02日 01:19
こんばんは

しかし、この人の神経の太さには感心しますね、打ち上げに出て酒が入ると楽しい場に思えるなんて。
勘違いと言うより無知なのでは?

初回の内容を読むと、脚本家として自信がないのが分かります。
ならば、何故大河を担当する事になったのか。
長年NHKにお世話になれた裏事情を知りたいですね。
まともな仕事の取り方ぢゃないんでしょうねーと、疑ります。
嫌な生き物見ちゃったな~笑。
来年は、スタッフ全体で大河らしい作品を作り上げて欲しいと、心底思います。
えびすこ
2011年11月02日 10:20
エッセイ最終回を読むと「当面休養する」意味合いの表現がありましたね。
もし今年の途中に「俳優の方が番組を降りる」と言う事が起きたら、スタッフの責任問題になる可能性もなりえましたね。そういえば03年の「武蔵」は番組について出演者が語らないですね。悪評だったから語らないのでしょうか?

何かと悪評だった「江 姫たちの戦国」ですが、「なぜ内容が史実無視なのに裁判沙汰にならないのか?」と言う不満もあるようですが、歴史番組の場合は「第三者」が訴訟を起こしても裁判の正当性が成立しないと思うんですよ。

以前にも少し触れましたが、当事者たる登場人物の末裔が「先祖の名誉棄損」と言う訴訟動機であれば、ある程度裁判で考慮されると思いますが、番組に関係がない人が「内容が史実と違うのはルール違反」と、個人的理由で言う訴訟動機では説得力に欠けるからではないかと。ただBPOで問題視されたら番組の存続にかかわるかも。

でも「一票の格差」の訴訟は第三者(落選した人が「1票の格差のせいで落選した」と言う訴訟動機ではない。また、全国単位では該当選挙区に居住する人が起こす事でもない)が起こしており、違憲判決が出たので100%無理な話でもないんですが。
今回は文面が長くなりました。
みら
2011年11月02日 13:25
『毎日が大河』は、年内に出版の予定らしいですよ・・・。

凄まじい活力源は脱帽です!

しかし、そのエネルギーは執筆活動に向けて欲しかったですね、本来あるべき「創出の苦悩」が作品のどこにも見えないのが悲しいところです。
自分にとっての苦痛しか感じない人種だから、いつまでたっても良い作品はかけないでしょうね。

東京MXで、コメンテーターやって欲しいです。
2011年11月02日 21:46
不安もありますが、来年の大河ドラマには大いに期待しています。ただ、『ちりとてちん』の例からも、一般受けはせず、視聴率は低迷しそうだな、とは思います。

今回、脚本家として自信がないと述べていることについて、色々と邪推したくなりますが、ともかく、もう二度と大河ドラマに関わらなければ、それで私は満足です。

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