白保竿根田原洞穴遺跡の人骨の年代

 日本国内で出土した人骨としては最古級のものが発見されているということで注目されている、沖縄県石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡ですが、このブログで以前に取り上げた、
https://sicambre.seesaa.net/article/201101article_22.html
同遺跡で発見された人骨の直接的な放射性炭素年代測定の結果、肋骨の一部が24000年前頃と判明し、骨の断片のなかには20000年前頃のものもあることが明らかになった、と報道されました。
http://mainichi.jp/select/today/news/20111110k0000e040047000c.html

 24000年前という年代は、直接年代測定された日本国内で出土した人骨としては最古になります。この報道では、白保竿根田原洞穴遺跡の人骨がどの人類種なのか、触れられていませんが、まず間違いなくホモ=サピエンス(現生人類)でしょう。遺跡では動物の骨も発見されているとのことで、当時の石垣島の環境や、人類の食性を推定するうえで、貴重な証拠となるでしょう。また、上記のブログの記事でも述べたのですが、DNAの採取・分析に成功すれば、たいへん貴重な遺伝学的データとなるでしょう。ただ、年代は問題なさそうなのですが、石垣島の気候を考えると、DNAの採取・分析に成功する可能性は低そうなのが残念です。

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  • 白保竿根田原洞穴遺跡の十数体の人骨

    Excerpt: 沖縄県石垣市の白保竿根田原洞穴遺跡で発見された十数体の「旧石器時代」の人骨について報道されました。白保竿根田原洞穴遺跡では日本列島でも有数の古い人骨が複数発見されており、このブログでも何度か取り上げて.. Weblog: 雑記帳 racked: 2016-07-01 00:00
  • 白保竿根田原洞穴遺跡についての新たな発表

    Excerpt: これは5月22日分の記事として掲載しておきます。沖縄県石垣市の白保竿根田原洞穴遺跡についての新たな発表が報道されました。読売新聞でも報道されています。白保竿根田原洞穴遺跡では日本列島でも有数の古い人骨.. Weblog: 雑記帳 racked: 2017-05-20 09:15