『太陽にほえろ!』263話「罠」9

 山さん主演のサスペンス色の強い話です。かつて山さんにアリバイを崩されて実刑をくらった元弁護士が、山さんを打ち負かすべく、完全犯罪を計画して山さんに挑戦状を突きつけます。検死まで考慮に入れてのトリックを準備するなど、途中まではたいへん面白かったのですが、最後に山さんが犯人を追い詰めて犯人が観念する心理過程がいまいちなので、その分だけ減点して9点とします。たいへんな執念で山さんへの復讐を果たそうとする犯人なのに、やけにあっさりと観念してしまったなあ、と思います。本格的なサスペンスファンから見ると、『太陽にほえろ!』のサスペンス色の強い回は、物足りなさが残るのだろうなあ、と思いましたが、総合的な娯楽作品として『太陽にほえろ!』が面白いとの私の見解は揺らぎません。

この記事へのコメント

みら
2011年10月16日 23:21
こんばんは
久々にボスネタですね、ここ数日のブログネタは、チンプンカンプンで入り込めませんでした笑。

山さんの追いつめかたは執拗ですよね、一時間でえがく場合は犯人ゲロまでの描写がドラマメインになるんでしょうね、だからその後はあっさり風味なのかしら。
私がもし犯罪者だったら、犯行は七曲管轄外でやるかな笑。
あんなにしつこい刑事がいたら、追い詰められて自白しちゃう。
で、吐いたところでラクになって、その後は無抵抗ってのは、現実の犯罪者の心理にもあるケースかもしれませんね…想像ですが。
2011年10月17日 00:07
国家権力を背景に執拗に責められたら、きついものがありますね。

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