大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第25回「愛の嵐」

 利休の切腹と息子である鶴松の死に茫然自失の秀吉は、三成の思いつきに近い励ましにより、朝鮮に攻め入ることを唐突に決意します。この作品は徹底的に秀吉を矮小化するのだなあ、と改めて嘆息してしまいましたが、秀吉の人生も残り少なくなってきましたので、最期まで秀吉は徹底的に貶められるのでしょう。秀忠は、まるで反抗期のような感があるのですが、この頃の秀忠は、現代では反抗期とされる年齢なので、あるいは狙ってやっているのかもしれません。もっとも、反抗期ということではなく、冷めた性格の人間として秀忠を描こうということなのだろう、とは思いますが。ただ、後に将軍として君臨する人物ですから、ずっとこのままではなく、何とか成長を描いてもらいたいものですが、これまでの内容からすると、大いに不安になります。

 相変わらず、歴史ドラマとしてというよりも、そもそもドラマとして構成に難があるというか、人間模様が描けていないと思うのですが、今回は珍しく、共感した台詞がありました。「何でも思い通りになると思うのか、傲慢な女子じゃ」との江にたいする秀次の発言は、この作品にしては珍しく爽快な台詞で、NHK側が脚本の加筆修正をしたのか、演じる俳優のアドリブなのか、最初から脚本にあったのか、気になるところです。もっとも、共感したとはいっても、製作者側の開き直りのようにも思えるので、手放しで賞賛できるような台詞ではありませんが。

この記事へのコメント

みら
2011年07月04日 11:02
こんにちわ

この作品の秀次は、何をしでかすかわからないという設定で、意外にも江に似てる破天荒ぶりですね、まるで脚本家兄妹のようではありませんか(笑)
自分の向けた兄のセリフだったりして。
しかし、家康秀忠親子の陰湿な関係が嫌ですね~、二代目は模範的に描かれていることが多いので、こういうのって珍しい。
しかも冷めた陰湿ぶりが結構うまいのは、今時の子供(向井さんか)で、こんな性格だからだったりして~(笑)。
ゲゲゲは実はとてもいい人の仮面をかぶった男だったら嫌だなー。
2011年07月04日 23:59
家康・秀忠父子の確執という設定は面白い物語にできそうですが、田渕久美子氏の力量では難しいだろう、と思います。

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