『太陽にほえろ!』195話「ある殺人」10

 愛する娘と無能な部下とが婚約したことを腹立たしく思い、合法的に事故死の確率を高める「確率殺人」により、ついに部下を事故死に追いやった、有名週刊誌の編集長を追及する山さんの執念を描いた作品です。163話「逆転」
https://sicambre.seesaa.net/article/201107article_15.html
など、山さんの対決シリーズの中の一作ですが、けっきょく編集長を逮捕できず、山さんは敗北することになります。

 しかし、今でも編集長の娘が亡くなった婚約者を慕っていること、なぜ人を愛するのかということを山さんに説かれた編集長は最後に号泣し、自分の犯してしまった罪を後悔し、山さんの説得が編集長の人間性を回復させたという結末にもなっています。この後、編集長が自首したのか、編集長職を辞任するなど、何らかの責任をとったのかまでは描かれていませんが、視聴者に考えさせるところがあり、そういう終わり方があってもよいと思います。

この記事へのコメント

みら
2011年07月28日 02:29
こんばんわ
ほぅ~満点の作品デスね。
劉さんは意外とヒューマニズムがツボなんですね。
太陽にほえろは全作品を持っているのですか?
全て視聴するだけでも根気が必要ですね。
Wikipediaみたら、二部は奈良岡朋子がBOSSでしたね、少し見たのをおもいだしました。、「なんか違う」と思い、やめたような…(´・_・`)
2011年07月28日 04:51
私も第二部を視聴していましたが、ほとんど記憶に残っていません。
みら
2011年07月29日 19:13
こんばんわ

実は最近までタイトルの後ろの番号が評価だということに気が付きませんでした。(笑)

この195話のもう一人の被害者である娘さんは、自分の父が愛する男性を陥れて殺した事実を知ってしまったのですか?

・・事実を知ったら娘さんのほうが立ち直れなくなりそうですね。この父はなんて愚か者なんでしょう。

事故死の確率を高める「確率殺人」により・・・って、どんな内容だったんですか?
2011年07月29日 23:05
交通事故として処理された死亡事件の見直しを娘が山さんに訴えたことで、捜査が始まる、という流れになっており、娘にとっても悲劇となっています。

この話の確率殺人とは、上司・将来の義父としての立場を利用して、死亡の可能性の高い業務を立て続けに命じたり、旅行に誘ったりしたことです。
みら
2011年07月30日 18:00
こんにちわ

なんて恐ろしい・・。パワハラ的行為は実生活でもありそうですよね。

今でも特定の環境ではおこなわれていそうです。例えばこうしょくとか・・こうしょくとか・・こうしょくとか(笑)。

殺人の動機がまた昭和レトロっぽくていい(笑)さすが『太陽にほえろ』
今の時代は年金が目当てで親が死んでも死亡届を出さな息子とか、ファミリーバイオレンスとか、愛情ないなーと思います。

ちょっと前の日本人は人間性を大切にしていたのにね~。
2011年07月30日 23:58
『太陽にほえろ!』を見ると、時代の変化を感じますが、一方で、情報技術以外は基本的に今とは変わらないかな、と思います。私自身が1972年生まれということもありますが、それほど違和感のない時代背景です。
みら
2011年07月31日 00:39
こんばんは雷がひどいですね、長いし。

そうですか?劉さんがあまり違和感がないのは映像資料からの知識だからでしょうか?やはりお若いのですね!
私なんて高度成長期を育ってきてますから(歳がばれる・・)、世の移り変わりを実感いたします。
まあ私の目線は昭和なので。現代人からみれば私が異人ということですね(笑)

・・変化したのは都心部に生活する人種に限定されているかもしれません、都会の景観は好きなのですが、暮らすのは息苦しくて好きじゃないから変化に耐えられないのかもしれませんね、過敏なのかも知れないです~。

きっと老化ですね~自分より古いものを探して安心する癖がついてます(笑)

それでは、おやすみなさい。
2011年07月31日 23:57
今とあまり変わらないと思うのは、電気・水道・ガス・交通機関・家電・テレビやラジオや新聞といったマスメディアなど、身近な生活基盤が基本的には今と同じだなあ、と考えているからです。

もちろん、現在の方が洗練されていたり質が高かったりすることが多いとは思うのですが。

この記事へのトラックバック