『太陽にほえろ!』41話「ある日、女が燃えた」10

 女性が焼死体で発見された事件をめぐって、警察にかかる圧力に屈せず、署長命令をも無視して強引に操作を進める山さんの主演作で、初期の熱くてアウトロー的な山さんが見られる傑作です。山さんの妻が心臓病を抱えているという設定を活かし、犯人の側は手術代という名目にて大金で山さんを買収しようとしますが、一瞬山さんが小切手を受け取るべきか悩むのも、人間臭さを感じさせてよいと思います。また、ボスと山さんとの強い信頼関係、七曲署一係の強い結束が見られ、この頃になると、次第に後年の『太陽にほえろ!』の性格が固まりつつあることも窺えます。

この記事へのコメント

放課後の再放送は幸せ
2012年05月01日 10:03
レストランで張り込み中、容疑者たちが豪華ランチを食べていて、別の席では時間がないからか、山さんとゴリさんが仕方なくアイスクリームを頼んで、空腹のゴリさんが恨めしそうにアイスを舐めているシーンが笑えました。

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