『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』
地上波で放送されたので、録画して視聴しました。『TRICK』シリーズをはじめて視聴したのは、『TRICK2』の本放送前の『TRICK』の再放送で、もう10年近く前のことだと記憶していますが、それ以降、連続ドラマの『TRICK2』と『TRICK3』、スペシャルドラマ版、劇場版とすべて視聴してきました。このシリーズは、最初の連続ドラマの頃から、話自体よりも、小ネタや主要人物およびゲストの戯画化された個性といった面白さが売りになっているようなところがあり、話自体は、つまらないというか平凡なものが多いのが特徴になっているように思います。
昨年公開されたこの最新の劇場版も、話自体はさほど面白くなく、小ネタや主要人物およびゲストの個性に頼り切りといった感は否めません。今回の話の構造も、『TRICK』シリーズではよくある、田舎の(現代日本人の大多数から見ておそらくは)理不尽な因習・迷信を背景とした悲劇となっており、相変わらずの設定なのですが、舞台となる村の名前が万練村ですから、小ネタで笑いをとろうという意図は分かるにしても、制作者側に悪い意味での開き直りが見られるように思います。ただ、それとも関連しているのか否か分かりませんが、今回は原点回帰とも受け取れる設定が一部見られたのは、なかなかよかったのではないか、と思います。
霊能力者・超能力者を自称する人々の虚偽を暴いていくというのが『TRICK』シリーズの基本的な構造なのですが、最初の連続ドラマでは、真の霊能力者がいるのではないか、ということも主題となっており、主人公の山田がそうではないか、と示唆する描写が終盤になって見られました。今回は、山田が霊能力者であることを示唆するような事象は描かれませんでしたが、山田が霊能力者であると言及される場面がありました。また、『TRICK』シリーズの最初の作品である「母之泉」との関連が描かれたのも、原点回帰と言えるかもしれません。マンネリ感は否めませんが、それなりに楽しめた作品ではあり、次にスペシャルドラマか劇場版が制作されたら、視聴するつもりです。
昨年公開されたこの最新の劇場版も、話自体はさほど面白くなく、小ネタや主要人物およびゲストの個性に頼り切りといった感は否めません。今回の話の構造も、『TRICK』シリーズではよくある、田舎の(現代日本人の大多数から見ておそらくは)理不尽な因習・迷信を背景とした悲劇となっており、相変わらずの設定なのですが、舞台となる村の名前が万練村ですから、小ネタで笑いをとろうという意図は分かるにしても、制作者側に悪い意味での開き直りが見られるように思います。ただ、それとも関連しているのか否か分かりませんが、今回は原点回帰とも受け取れる設定が一部見られたのは、なかなかよかったのではないか、と思います。
霊能力者・超能力者を自称する人々の虚偽を暴いていくというのが『TRICK』シリーズの基本的な構造なのですが、最初の連続ドラマでは、真の霊能力者がいるのではないか、ということも主題となっており、主人公の山田がそうではないか、と示唆する描写が終盤になって見られました。今回は、山田が霊能力者であることを示唆するような事象は描かれませんでしたが、山田が霊能力者であると言及される場面がありました。また、『TRICK』シリーズの最初の作品である「母之泉」との関連が描かれたのも、原点回帰と言えるかもしれません。マンネリ感は否めませんが、それなりに楽しめた作品ではあり、次にスペシャルドラマか劇場版が制作されたら、視聴するつもりです。
この記事へのコメント