大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第17回「家康の花嫁」

 相変わらずの、盗み聞きをする江、江の思いつきを採用する小物感全開で魅力の描かれない秀吉、優秀なところがまったく描かれない小物感全開の三成、なぜか周囲から不自然なまでに持ち上げられる三姉妹、伏線になりきれていない秀吉と茶々との関係など、うんざりさせられる展開です。秀吉については、懺悔の台詞が用意されましたが、茶々と江の前で涙を流すなど、かえって小物感を印象づけるような台詞・演出になっていました。

 茶室での秀吉と茶々とのやり取りが、茶々の秀吉への印象を変えて、好意を抱く契機になるという、なんとも安っぽい脚本は勘弁してもらいたいものですが、本当にそうなりかねないのが、この作品の恐ろしさです。しばらくは三姉妹の恋愛が描かれそうですが、これで視聴率が多少は回復するのでしょうか。このような出来ならば、NHKが安易な姿勢を見直す契機になるかもしれないという意味で、視聴率がさらに低下していったほうがよいのではないか、とも思います。

この記事へのコメント

メイ
2011年05月09日 11:53
こんにちは

残念ながら視聴率は回復すると思いますよ。
恋愛メインを好む視聴者もいますので…。

個人的に昨夜は北大路さん、奈良岡さんの
演技に救われたような気持ちです。

脚本家さんいわくシナリオはそこそこ
できあがっているようなので
(今は江が秀忠の娘を3人産んでいる時期とか)
今年の大河に関して修正は不可能かと思います。
2011年05月09日 18:40
20.7%と、予想以上に視聴率が回復したのには驚きました。戦国時代を舞台にしていても、戦いや政争ではなく恋愛話のほうが一般受けするということでしょうか。

しかしそれにしても、あの出来で視聴率が20%以上というのは驚きです。

ベテラン勢の演技に救われているところが大のこの作品ですが、大幅な脚本修正がないとすると、楽しみにしている大坂の陣およびそこへと至る過程も、ひどい出来になりそうで残念です。
メイ
2011年05月11日 17:45
度々すみません

本日「平清盛」の男性キャストが発表になりましたが
顔ぶれは個人的にかなりいいと思います。
20代から各世代実力者が揃ったイメージです。

今年の大河の行く先がある程度みえてきただけに
これで来年にかける期待はますます高まりそうです。
あとは脚本・演出次第ですが流石に
今年の二の舞はないでしょう。
2011年05月12日 00:00
ブログの記事にしましたが、私もこの配役にはかなり満足しています。次は、女優陣がどうなるのか、気になるところです。ただ、今のところ、配役面で『ちりとてちん』色が見えてこないのが、残念ではありますが。
みら
2011年05月14日 20:36
おひさしぶりです

本日昼の再放送をみました。今回は感情移入しやすかったように思いました。
家族愛がちらほら描かれているせいかな?秀吉の周囲の女性たちが何やらあわれです。
家康の登場が多い締まります。

しかし・・お江メインで話を進めるのは不可能なんでしょうね、キャラも弱いし。
今後どうなるんでしょうか・・・なんだか心配です。
樹里ちゃんがんばってーって感じかな。
きっとストレスになってるんだろうなー(笑)今頃は。
2011年05月14日 23:56
江は、大河ドラマの主人公とするには逸話が少なすぎるのかもしれません。

ただ、著名な人物とのかかわりが深いので、脚本家の力量次第では面白い物語が作れそうですが、田渕氏にはとても無理なのでしょう。

この記事へのトラックバック

  • 江 -姫たちの戦国- 第17回「家康の花嫁」

    Excerpt: 前回、強引な方法を使って関白の内定をGETした秀吉ですが、それに引き続き今回は正式に通知を受けて名実共に関白殿下となります。それに伴って、人の名前および読み方も微妙に変わっていき、おねは北政所、秀吉の.. Weblog: あしたまにあーな racked: 2011-05-09 02:02