2011年度米国自然人類学会総会
今年の4月12日~4月16日にかけて、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス市で第80回米国自然人類学会総会が開催されました。米国自然人類学会総会では、最新の研究成果が多数報告されるだけに、古人類学に関心のある私は大いに注目しています。総会での報告の概要も公表されているのですが、どのような報告がなされたのか、まだ詳しく把握できていません。
http://dx.doi.org/10.1002/ajpa.21502
ざっと目を通して注目したのは、交雑により特定の表現型がどのていどまで子孫に残るのか、検証した報告(Ackermann., P72)で、ネアンデルタール人(ホモ=ネアンデルターレンシス)と現生人類(ホモ=サピエンス)との交雑の結果と一部で主張されている、ポルトガルのラガーヴェルホで発見された幼児人骨についても、ネアンデルタール人の滅亡後200世代以上経過しても、ネアンデルタール人的特徴が現れることもあり得る、と指摘されています。もう一つ注目したのは、LB1以外の更新世フローレス人の手首の骨の分析から、改めて更新世フローレス人が病変の現生人類ではないことを指摘した報告(Orr et al., P230-231)です。この他の報告も、できるかぎり読んでいこう、と考えています。
http://dx.doi.org/10.1002/ajpa.21502
ざっと目を通して注目したのは、交雑により特定の表現型がどのていどまで子孫に残るのか、検証した報告(Ackermann., P72)で、ネアンデルタール人(ホモ=ネアンデルターレンシス)と現生人類(ホモ=サピエンス)との交雑の結果と一部で主張されている、ポルトガルのラガーヴェルホで発見された幼児人骨についても、ネアンデルタール人の滅亡後200世代以上経過しても、ネアンデルタール人的特徴が現れることもあり得る、と指摘されています。もう一つ注目したのは、LB1以外の更新世フローレス人の手首の骨の分析から、改めて更新世フローレス人が病変の現生人類ではないことを指摘した報告(Orr et al., P230-231)です。この他の報告も、できるかぎり読んでいこう、と考えています。
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