大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第15回「猿の正体」
相変わらずの、レポーター江の有名人インタビュー番組といったところなのですが、江は単独の主人公として弱く、有名人と絡めていかないと厳しい、ということなのでしょう。江の事績・人柄を伝える史料は少ないようですから、あるていどは仕方のないところもあるのでしょうが、それにしてもやり過ぎとの感は否めません。やはり、脚本家の力量不足も大きいのではないか、と思います。このインタビューで、石田三成が相変わらず小物感全開だったのは残念ですが、そのうち優秀なところがきちんと描かれるのでしょうか。
今回は、これまで小物感全開で不愉快な秀吉の魅力がはじめて描かれそうだということで、前半の転機となるのではないかと予想しており、わずかながら期待してもいたのですが、小物感全開の秀吉像は変わらず、秀吉の魅力は間接的に描かれるだけで、結局のところ、主人公の江を持ち上げるために秀吉が使われた、としか言えないように思います。もちろん、連続ドラマにおいて人間心理や人間的魅力を何でも直接的に描けばよいというものではなく、脚本担当の田渕氏に言わせると、あえて今回は秀吉の魅力を周囲の人の証言という間接的な形で描いたのだ、ということになるのかもしれませんが、悪役でありながら魅力的な権力者像を力量不足のために脚本家が描けなかっただけではないのか、というのが現時点での私の率直な感想です。
今回は、これまで小物感全開で不愉快な秀吉の魅力がはじめて描かれそうだということで、前半の転機となるのではないかと予想しており、わずかながら期待してもいたのですが、小物感全開の秀吉像は変わらず、秀吉の魅力は間接的に描かれるだけで、結局のところ、主人公の江を持ち上げるために秀吉が使われた、としか言えないように思います。もちろん、連続ドラマにおいて人間心理や人間的魅力を何でも直接的に描けばよいというものではなく、脚本担当の田渕氏に言わせると、あえて今回は秀吉の魅力を周囲の人の証言という間接的な形で描いたのだ、ということになるのかもしれませんが、悪役でありながら魅力的な権力者像を力量不足のために脚本家が描けなかっただけではないのか、というのが現時点での私の率直な感想です。
この記事へのコメント
なんか・・なんでこんなにつまらないのかなと、理由を考えながらみてました。
最近大河はほとんど現代口調になっていてその影響もありますが、しかし何よりも「脚本のセリフ」そのものに魅力がないのだと思います。
人間心理をまとった人物造形がなされていないのは優秀な作家が描いた作品ではないから基本形はないからだろうし、だから吐き出すセリフ自体に面白みがないのかな。
家康が「竹千代の才能を引き出してくれ」というシーンで、いつもは演技派の北大路欣也がどうしても軽く見えるのはその為だなーと感じました。
田渕さんじゃまずいんじゃないですか?
樹里ちゃんも、ヤマ場の泣くシーンは感情が陰にこもっていてのだめの泣き方っぽくて、お江の気性の激しさを考えるとやや演技不足なのか・・解釈不足なのか。
まあ、好きなんで許すけど(笑)
もう、こんな秀吉でもいいや、と
思えるようになりました。
(嫌になったらみるのやめればいいだけなので)
今年の制作陣にあれこれ注文つけても
ダメですね。今のスタイルがよいと
信じて疑っていないでしょうから。
やはり原作なし、というのは
脚本家の力量がモロに出ます。
来年の平清盛は大丈夫かな…と心配です。
上野さんと北大路さんがメインキャストで
なければ、今後向井さんがでてこなければ、
視聴してなかっただろうなと確信しました。
こんな理由で視聴するのも自分でも
どうかと思いますが…。
今更ながら坂の上の雲を小分けじゃなく
1年間じっくり放送するという考えは
NHKにはなかったのか?
そう思えて残念でなりません。
やはり、原作なしだと脚本家の力量がはっきりと出てしまうのでしょう。
『坂の上の雲』については、予算の関係で単年度での放送が難しかった、という説がありますね。