大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第8回「初めての父」
この作品が分かりやすさを志向していることを改めて認識しましたが、勝家の人物描写はさすがに振り幅が大きすぎたのではないか、と思います。勝家役の大地康雄氏は、脚本・演出の意向によく応えていますが、報われない熱演だなあ、と思います。高視聴率のためには分かりやすい作風でなければならない、という考えなのでしょうが、やり過ぎだという感は否めません。それと関連しますが、喜劇的な場面も外しているところがあるかな、と思います。
今回少し気になったのは、賤ヶ岳の戦いの前に、信雄が反秀吉の立場から家康に接近したことと、北ノ庄城に立派な天守閣があったことなのですが、前者は、秀吉の敵・悪役としての性格を強調するためなのかな、と思います。もっとも、私はこの時代の勉強が最近滞っているので、近年の政治史研究では、今回の描写のほうが妥当だとされているのかもしれませんが。後者については、あるいは同時代もしくは準同時代の何らかの文献に、天守閣の存在が記されているのかもしれませんが、大坂城や姫路城を思わせるような立派なものだったかというと、疑問の残るところです。
今回少し気になったのは、賤ヶ岳の戦いの前に、信雄が反秀吉の立場から家康に接近したことと、北ノ庄城に立派な天守閣があったことなのですが、前者は、秀吉の敵・悪役としての性格を強調するためなのかな、と思います。もっとも、私はこの時代の勉強が最近滞っているので、近年の政治史研究では、今回の描写のほうが妥当だとされているのかもしれませんが。後者については、あるいは同時代もしくは準同時代の何らかの文献に、天守閣の存在が記されているのかもしれませんが、大坂城や姫路城を思わせるような立派なものだったかというと、疑問の残るところです。
この記事へのコメント
こういった今までにない描写も悪くないかもしれません。
ただ「これでは大河ではない」「いっそ民放でやってくれ」といった
意見があちこちで続出するのも分かりますが。
私も天守閣の部分は「ん?」と思ってしまいました。
当時北の庄にそのような城があったのかどうか・・・文献が残っているのかも
しれませんが立派なものといえばやはり大坂や姫路を思い浮かべてしまいますね。
大地康雄さん「報われない」ですか?なかなか評価高いと思いますよ、実際あのシーンで泣いてしまいました私は・・・(笑)
江をぶん殴って抱きしめてなんて今時そんなシーンありませんから希少です。
名脇役は相変わらず変わりませんね~。
そして一方家康も名優、利休もそこそこ息の長い役者?ルリコはいずこ(生きてましたっけ浅丘ルリ子)
江は来週から前髪あげて少し大人になるんですね。
私は上野樹里がかなりなかなかの美人だと最近やっと気がつきました。柴田家崩壊あたりから視聴率あがるんじゃないですか?
(鈴木保奈美がいなくなってから視聴率あがったら保奈美ちゃんはショックでしょうね~。石橋貴明が二度と女優業させないかもしれない)
視聴率は、大地氏の熱演もあって、市と勝家の自害までは20%を維持するのではないか、と思います。その後は、特番の時期と重なるので、20%を維持するのは難しいかもしれません。