イランで反政府デモ

 イランの首都テヘランで14日に発生した、改革派のムサビ元首相らがチュニジアやエジプトの反政府デモへの連帯を求めて計画した反政府デモは、デモ隊と警官隊の衝突に発展し、死傷者や多数の拘束者が出たと見られる、と報道されました。
http://www.jiji.com/jc/p?id=20110215112516-0456666

 イランの現政権は、今年になって始まった「エジプト革命」を歓迎するような姿勢を示していましたが、すでに中東の専門家の何人かが指摘しているように、今のところ、「エジプト革命」の主体になっている若者には世俗的傾向が強く、イスラーム主義と親和的とは言い難いので、「エジプト革命」がイランの現政権にとって歓迎すべきかというとそうではなく、むしろ脅威になる可能性のほうが高いでしょう。もちろん、今後エジプトで、軍部の支持する世俗的勢力が政権を担ったとしても、政権運営に失敗すれば、エジプトでイスラーム主義が伸長する可能性はあるわけですが。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック