スペシャルドラマ『坂の上の雲』第7回「子規、逝く」

 子規の最期が描かれるということで、大いに注目していました。子規役の香川氏もその妹の律役の菅野氏も期待通りに熱演を見せてくれましたが、全体として、やや散漫な構成だったかな、という印象は否めませんでした。もちろん、子規の最期と律の心の動きをはじめとして、海軍の兵棋演習での真之の台詞や、好古と袁世凱との駆け引きや、乃木と児玉とのやり取りなど、個々の話は面白く、見応えがあったのですが、それら個々の話のつながりが弱かったかな、というのが率直な感想です。もちろん、これらの話は日露戦争につながってくるので、次回以降に活かされることになるでしょうから、今回がやや散漫になったとしても、それほど悪い方向に考える必要はないのかもしれませんが。

 今回も映像の美しさはなかなかのものでしたが、ロシア帝国の華麗な宮殿を舞台とした前回と比較すると、やや地味なものだったかな、と思います。次回はいよいよ日露開戦となりますが、真之の結婚の話にあまり時間を割いてほしくはないなあ、というのが率直な気持ちです。前回の広瀬とアリアズナの話も、ちょっと長く描きすぎたかな、という感は否めませんでしたが、それでも話としては面白かったし見栄えもよかったのにたいして、真之の結婚の話は、どうもあまり盛り上がりそうにありません。

この記事へのコメント

みら
2010年12月13日 09:29
おはようございます

7時半からの放送で、冒頭を見逃すところでした。
子規の話がなくなると今後の楽しみも減ります。
菅野美穂ちゃんの名演は素晴らしく特に泣き顔には引き込まれてしまいますね、真之とは、今後どのようなつながりになっていくんでしょう。比較してしまうと、石原さとみさんは若さゆえの輝きはあるけれど、今後の変貌次第ですかね?・・私もあまり好きじゃないかな。普通すぎるので。

来週結婚するんですか・・・。


そして広瀬さんは死ぬんですね~。ロシアでの恋は唯一彼の彩でしたね。

この時代に生きた人は、貧富の差も激しく、軍人ははかなく散り、子供は裸足で。・・・私は激動期に生まれなくてよかったです。でも、海外の旅行家の紀行文を読むと、奥地の日本人は、生き生きのびのびと人が人らしく生きている。現代よりも。

ニコライ二世の日記は講談社学術文庫のものを読んでみようと図書館で予約しました、先日の伊東さんの本も一緒に、年内に入手できればいいなと思ってます。
2010年12月13日 23:03
BSハイビジョンでの先行放送では、広瀬は次回で戦死します。

放送前に予想していたよりもずっと、広瀬の扱いが大きいので、次回は広瀬が実質的な主役になるかもしれません。

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