大河ドラマ『黄金の日日』再放送終了

 昨日、時代劇専門チャンネルで再放送されていた『黄金の日日』が最終回を迎えました。この作品をたいへん高く評価してきましたが、
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最終回まで見た今でも、その評価に変わりはありません。ただ、主人公が歴史的事件にたびたび遭遇するご都合主義的な展開、主人公の大根演技、さらには秀吉を諸悪の根源とした後半の話の構造、神社仏閣の焼き討ちを無視するなどのキリスト教宣教師団の美化など、辟易としたところも多分にあります。

 しかし、戦国時代の活気と凄惨さがよく描かれていて面白い、との評価には変わりはなく、とくにルソン島での話は楽しく見られました。また、主人公は大根演技なのですが、秀吉役の緒形拳氏や今井宗久役の丹波哲郎氏や利休役の鶴田浩二氏など、名優たちの緊張感あふれる演技はさすがに見応えがありましたし、主人公の親友である杉谷善住坊と石川五右衛門を演じた川谷拓三氏と根津甚八氏の好演も強く印象に残りました。また、美緒・笛(モニカ)・桔梗・たまなど、華やかな女優たちも見所で、私がこれまでに見た大河ドラマのなかでは、もっとも女優陣が華やかな作品だと思います。

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