第92回全国高校野球選手権大会4日目

 昨日、1回戦4試合が行なわれました。注目は、なんといっても春夏連覇を目指す興南の登場した第4試合で、結果だけを見れば興南は9-0と完勝したのですが、島袋投手は走者が出ると制球に不安定なところが見られましたし、5回までは、鳴門の吉田投手のスローカーブを交えた丁寧な投球を打ちあぐねていたところもありました。興南は、2回の先取点もそうでしたが、6・7回の追加点も鳴門の守備の乱れに恵まれたというところがあり、正直なところ、鳴門の自滅に助けられたところも多分にあります。

 とはいえ、興南の各打者の打球は速く、さすがに打力は相当なものですし、各打者が状況に応じてどう打つべきか、よく理解しているようで、8回から登板した川満投手が好投したように、2番手以下の投手も成長しているようですから、春夏連覇に向けて物足りなさも残ったとはいえ、やはり優勝候補の筆頭かな、と思います。島袋投手は、走者が出たときに不安定なところが見られ、序盤に暴投が目立ったのが気になりますが、悪く言えば手の抜き方が上手い、よく言えばメリハリをつけた投球のできる投手で、今後さらに強い相手と戦っても、打ち込まれる可能性は低いでしょう。

 第1試合には強豪の報徳学園が登場し、相手は評価の低かった砺波工相手だけに、報徳学園が楽勝するのかと思っていたのですが、意外に苦戦し、最終回の危機を何とか乗り切って、3-2で辛勝しました。報徳学園は、29年前の優勝以降、選抜と比較して選手権大会での成績が明らかに見劣りし、今大会も、初戦を突破したとはいえ、苦戦しました。とはいえ、初戦の苦戦で報徳学園を見限るのは、時期尚早かな、とも思います。

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