活気があって面白い『黄金の日日』

 1978年に放送された大河ドラマ『黄金の日日』が時代劇専門チャンネルで再放送中だと、第8話の放送中に気づき、第9話以降は録画して見ています。したがって、第1話から第8話の途中までは見ていないのですが、第16話まで見たところ、世評通りたいへん面白く、このまま最終回までずっと見るつもりですし、第1話から第8話についても、そのうち借りてきて見よう、と考えています。32年前の作品ということで、画質はさすがによくないのですが、それでもその2年前に放送された『風と雲と虹と』よりはよいと思います。

 『黄金の日日』は、主役が大根だとか、主人公が都合よく歴史的事件に関係するなど、ご都合主義的なところもありますが、戦国時代の活気と凄惨さがよく描かれており、じつに見応えのある作品になっています。主役が大根だとはいっても、主人公の二人の友とも言うべき杉谷善住坊と石川五右衛門が、川谷拓三氏と根津甚八氏の好演もあって、じつに魅力的な人物となっていることもあって、主役の大根演技はさほど気になりません。

 足利義昭を演じる高貴な顔立ちの松橋登氏など、配役にも見所の多いこの作品ですが、とくに楽しみにしているのは夏目雅子氏演じる笛(モニカ)で、この時期はまだ演技力が明らかに不足しているのですが、その美しさにはやはり見とれてしまいます。夏目氏が亡くなったのは私が中学1年生の頃でしたが、私は幼少時より夏目氏の出演作品をたびたび見ており、今でも強く印象に残っているというか、私にとって最初の憧れの女性でした。モニカは悲劇的な運命が待っているようですが、夏目氏の美しさにより、いっそう悲劇性が強調されるのではないだろか、と予想しています。

この記事へのコメント

みら
2010年08月10日 23:47
こんばんわ、このドラマもそこそこいいでしょ?
活気のある話でしたね、

もーそう、大根大根と連呼しなくても~(笑)

松本幸四郎は、歌舞伎の舞台では映える役者さんです、華があります(笑)
本来は、王道を歩むかたなのです。
その分フレームのなかではおさまりきれないので大根と評されてしまいますが。
しかし、若いころの本人は様々なジャンルに挑戦的な方でした。

この作品は、当時個性的で名を売っていたあくの強い役者さんが見れてそれも楽しみの一つですね。
モニカは超うつくしいですね。
私も秋になって一段落ついたころにレンタルでハマりたいです。
2010年08月10日 23:53
そうですねぇ、歌舞伎だとまた評価が変わってくるのでしょうね。

歌舞伎も、勉強したうえで一度きちんと見なければ、とは思っているのですが。

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