大相撲の賭博問題

 週刊新潮で報道されて以降、一気に積年の膿が出てきたといった感があります。この賭博問題で、大関の琴光喜関と元貴闘力の大嶽親方が解雇され、NHKの生中継は中止となりました。多くの人が、トカゲの尻尾切りとの印象を持ったでしょうが、そう思われても仕方のないところがあるとは思います。暴力団と大相撲との関係や、相撲界の賭博について、相撲中継を行なってきたNHKをはじめとするマスコミも、以前から把握していたはずですが、問題を先送りしてきたというか、見て見ぬふりをし続けてきた結果、こうした大問題に発展してしまった、と言えるでしょう。その意味で、相撲界だけではなく、マスコミの責任も問われるべきでしょう。

 日本相撲協会のような大規模で大金の動く組織で、組織の保全という意識が強くなりすぎて、問題を先送りしつ続けた結果、大問題になるということは珍しくないのですが、もちろん、だからといって擁護できるわけではなく、これを機に、積年の膿を出しきって新たな出発をしてもらいたいものです。この間、貴乃花親方が辞表を出して受理されなかった、との報道もありましたが、本人が否定していないことからすると、おそらく事実なのでしょう。貴乃花親方は、良くも悪くも純粋な人なので、良い側近・参謀がいれば、と悔やまれます。今さら言っても仕方のないことですが、貴乃花親方の場合、やはり結婚が大失敗だったように思います。

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