大河ドラマ『龍馬伝』第25回「寺田屋の母」

 禁門の変(蛤御門の変)は、主人公の龍馬が直接関与してはいないのですが、映像化されました。あっさりとした描写でしたが、主人公が直接は関与していないだけに、妥当なところでしょう。この後、一橋慶喜は長州征伐の意思を固めますが、かねてより慶喜と意見の合わないことが多かった勝海舟は長州征伐に反対し、海舟は神戸海軍操練所の閉鎖を命じられます。慶喜と海舟との対立は以前より描かれていたので、不自然な描写にはなっていません。

 土佐では相変わらず土佐勤王党への弾圧が続いているのですが、山内容堂はもはや半平太への関心を失ったようで、相変わらず小物扱いされ続ける半平太にはさすがに同情します。今回は、主人公の龍馬について、とくに書くべきことが思いつきません。主人公だけに、さすがに登場場面は多いものの、弥太郎・半平太・以蔵・容堂・象二郎・慶喜・海舟たちと比較すると、相変わらず存在感が希薄だからなのですが、以前の作中での台詞にあるように、これといって成し遂げた実績がまだないことも一因なのでしょう。第二部まではこんな感じなのかもしれませんが、さすがに第三部以降では存在感を示してもらいたいものです。

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