岩明均『ヒストリエ』第6巻発売(講談社)
待望の第6巻が刊行されました。第3巻までの内容は以下の記事にて、
https://sicambre.seesaa.net/article/200707article_28.html
第4巻の内容は以下の記事にて、
https://sicambre.seesaa.net/article/200708article_18.html
第5巻の内容は以下の記事にて述べています。
https://sicambre.seesaa.net/article/200904article_10.html
第5巻の最後で、後のアレクサンドロス大王ではないかと私が考えた、蛇の形をした痣のある男子が登場するのですが、この男子はやはり後のアレクサンドロス大王で、エウメネスが後のフィリッポス3世と思われるアリダイオスに作ってあげた玩具に興味を示します。その玩具は精巧なもので、アレクサンドロスは感心しますが、アリダイオスの方は、アレクサンドロスに会った時からおどおどしており、異母兄のアレクサンドロスに玩具を盗られるのではないかと心配して泣き出し、アレクサンドロスの方はとまどってしまい、アリダイオスに謝って涙を流します。アリダイオスは玩具を壊してしまいますが、おそらくは、アレクサンドロスが手に取ったので、もはや自分だけのものではない、と考えて衝動的に壊してしまったのでしょう。一人になったアレクサンドロスは、アリダイオスを苛めたのではない、と言って泣き、愛馬のブーケファラスに抱きつきます。この異母兄弟の関係は複雑なようで、多感な時期を迎えているアレクサンドロスには、色々と思い悩むことがあるようです。
エウメネスは工房を訪れて技術者のディアデスと面会し、前回は入れなかった兵器部も見学しました。エウメネスはディアデスや他の技術者とも打ち解け、酒場で有意義な時間を過ごします。翌日、乗馬訓練場を通りかかったエウメネスは、大きなブーケファラスを見事に乗りこなすアレクサンドロスに出会います。エウメネスがアリダイオスのために作った玩具の精巧さに感心していたアレクサンドロスは、自分にも玩具を作ってほしい、と言います。しかしエウメネスは、製作こそもっとも楽しいと工房の技術者たちと話し合ったことを伝え、アレクサンドロスもその見解に同意して、今の話は忘れてくれ、と言います。
フィリッポス2世は、戦場では書記官・管理官も迅速に動き回らねば意味がないと言って、エウメネスに乗馬の訓練を命じます。同時にエウメネスは、アリダイオスの玩具を修理するよう命じられ、修理を終えると、自分も親しみをもって馬に接そう、と決意します。エウメネスは、王立図書館の管理・運営という管理部門の平時の職務もこなしつつ、乗馬訓練に励むことになります。エウメネスは、こうしてマケドニアで日々を送っていき、マケドニアの制度・政情を理解するようになっていきます。マケドニアの軍事部門を統括するのが将軍と呼ばれるパルメニオンなら、内政・外交などを統括するのは元老と呼ばれるアンティパトロスでした。両巨頭は、役割分担が上手くいっているためなのか、権力争いはほとんどありませんでした。軍の指揮官はほぼマケドニア人の有力貴族で占められていましたが、文官のほうは「お雇い外国人」が多くいました。
エウメネスの上司はディオドトスで、ディオドトスは優秀なエウメネスを信用しており、二人の関係はなかなか良好なようです。エウメネスが「王宮日誌」担当になる、と聞いていたディオドトスは、「王宮日誌」には秘密事項がある、と思わせぶりに言いますが、エウメネスはこの時点ではそのことを深刻に考えていません。エウメネスは、誠実な人柄のネアルコスとともに乗馬訓練に励みますが、馬を御すにあたって何か足りないと思います。エウメネスは、スキタイ族として育っていた幼少期の記憶なのか、夢を手がかりに鐙を思いつき、見事に乗りこなします。しかし、教官のメナンドロスは、乗馬に熟達したマケドニア貴族の自尊心の高さから、それを採用するのは難しいだろう、とエウメネスに伝えます。
アレクサンドロスは、聡明で馬術にも長けた優れた後継者として、父の国王フィリッポス2世に期待されていました。しかし、アレクサンドロスを確たる後継者とするためには、母のオリュンピアスから引き離し、英雄物語の世界と現実の戦闘の世界を分けて考える必要がある、と考えていました。13歳のアレクサンドロスは、父の命により、マケドニアの首都ペラから直線距離で40kmほど離れた、幹部候補生養成のための「ミエザの学校」で、同年代の貴族の師弟たちとともに学ぶことになりました。この学校の指導者的地位にあるのが、エウメネスとも因縁のあるアリストテレスでした。聡明で多感なアレクサンドロスは、この学校の自由な雰囲気を愛し、仲間たちの個性を鋭く観察しながら、楽しい日々を過ごしていましたが、エウメネスがいないことを残念に思っていました。
授業が休みのある日、アリストテレスが弟子とともに生物観察に出かけ、アレクサンドロスたち生徒は、デモニコスが見た絶景を皆で訪れようとしていました。アリストテレスを見かけた学校の近くの住民ペウケスタスは、銛で魚を捕るために出かけます。ペウケスタスが銛で魚を捕ろうとすると、そこにはアリストテレスがおり、二人は意気投合します。アレクサンドロスたちは深い滝にやって来て、その素晴らしい風景に感激します。滝の間にかかっていた小さな橋は流されてしまったらしく、一行は帰ろうとしますが、心の声を聞いたアレクサンドロスは、愛馬ブーケファラスに乗って滝を飛び越えます。アレクサンドロスは、滝の深さに幻惑されたが、距離はそれほどない、と冷静に振り返ります。
すると、運動音痴だと馬鹿にされていた、数学の得意なハルパロスも飛び越えようとしますが、あとわずかというところで失敗してしまい、滝に飲み込まれてしまいます。アレクサンドロスはすっかり取り乱してしまいますが、滝の下にはアリストテレスとペウケスタスがおり、ペウケスタスがハルパロスを水中から救い出します。しかし、ハルパロスの呼吸はすでに止まっていました。アリストテレスは、少ない可能性に賭けて人工呼吸を行ない、アレクサンドロスにも手伝うよう命じ、ハルパロスはなんとか蘇生します。ペウケスタスは、家臣のために必死なアレクサンドロスにすっかり感激します。
ハルパロスは腰を強く打っており、立てるかどうか、不明なほどの重傷を負いました。アレクサンドロスは、自分が自慢げに飛び越えたためだと激しく後悔し、かくも愚かで弱々しい自分には、偉大な父を継ぐことなど無理だ、とすっかり落ち込んでしまいます。アレクサンドロスは、助けてヘファイスティオンとつぶやき、学校から愛馬ブーケファラスとともに姿を消します。その後、首都ペラの王宮では、門番を担当していたネオプレトモスにイリュリア戦勝記念の硬貨がぶつけられ、それに気を取られている隙に誰かが門から侵入します。
その頃、オリュンピアスは浮気の最中でしたが、そこへアレクサンドロスに瓜二つの男子が入ってきて、浮気相手は慌てます。しかし、オリュンピアスは冷静で、それはアレクサンドロスではない、と言い、その男子をヘファイスティオンと呼びます。ヘファイスティオンには、アレクサンドロスにはある、蛇の形をした痣がありません。ヘファイスティオンは、ミエザでは屋外活動が意外に多く、日焼けして肌と合う色が足りなくなった、と言って化粧粉を借りていきます。オリュンピアスはネオプレトモスを呼び、ヘファイスティオンの陽動に引っかかるようではいつまでも一兵卒だと言いますが、自分はずっとオリュンピアス様の一兵卒のままでよい、とネオプレトモスは答えます。オリュンピアスは浮気相手を下がらせ、今度はネオプレトモスを誘惑し、ネオプレトモスも応じます。
その頃、エウメネスは王宮でヘファイスティオンと出会います。この時、一緒にいたディオドトスは、ヘファイスティオンは苦手だといって姿を隠します。ヘファイスティオンはエウメネスのことを知っており、エウメネスがミエザの学校に来なくてアレクサンドロスが残念に思っていた、とエウメネスに伝えます。ヘファイスティオンが去った後、ディオドトスが現れ、あれはアレクサンドロス王子ではなくヘファイスティオンといい、「王宮日誌」を記すうえでの考慮すべき問題なのだ、あれはアレクサンドロス王子の体に棲みついている、とエウメネスに説明するところで今回は終了です。
今回はエウメネスとともにアレクサンドロス大王の少年時代が中心に描かれましたが、聡明で体力に優れ、仲間想いで情感豊かなアレクサンドロスがじつに魅力的に描かれており、これならば、多くの部下を率いて大遠征を敢行できたのも納得できるような人物造形になっているな、と思います。ところが、そのアレクサンドロスには謎めいたところがあり、どうも、母のオリュンピアスが問題のようです。オリュンピアスは、蛇を体に巻き付けて恍惚の表情でアレクサンドロスの名前を呼んだり、平気で浮気をしたりと、狂気の人物といった感じで、アレクサンドロスに暗い影を落としているようです。5巻で、いつも上手く消すわね、とオリュンピアスに言われた人物が、蛇は嫌いだ、と答える場面が描かれており、おそらくヘファイスティオンは、化粧で蛇の形をした痣を消したアレクサンドロスというか、アレクサンドロスの別人格なのでしょう。さすがにこの設定は失敗なのではないか、とも思うのですが、アレクサンドロスの冷酷な側面はヘファイスティオンの人格が現れたためだ、ということになるのでしょうか。ともかく、よく練られた構成になっているので、アレクサンドロスが二重人格だという設定も、後に活かされるのではないか、と思います。この6巻も読み応えがあり、今から第7巻の発売が楽しみでなりません。
https://sicambre.seesaa.net/article/200707article_28.html
第4巻の内容は以下の記事にて、
https://sicambre.seesaa.net/article/200708article_18.html
第5巻の内容は以下の記事にて述べています。
https://sicambre.seesaa.net/article/200904article_10.html
第5巻の最後で、後のアレクサンドロス大王ではないかと私が考えた、蛇の形をした痣のある男子が登場するのですが、この男子はやはり後のアレクサンドロス大王で、エウメネスが後のフィリッポス3世と思われるアリダイオスに作ってあげた玩具に興味を示します。その玩具は精巧なもので、アレクサンドロスは感心しますが、アリダイオスの方は、アレクサンドロスに会った時からおどおどしており、異母兄のアレクサンドロスに玩具を盗られるのではないかと心配して泣き出し、アレクサンドロスの方はとまどってしまい、アリダイオスに謝って涙を流します。アリダイオスは玩具を壊してしまいますが、おそらくは、アレクサンドロスが手に取ったので、もはや自分だけのものではない、と考えて衝動的に壊してしまったのでしょう。一人になったアレクサンドロスは、アリダイオスを苛めたのではない、と言って泣き、愛馬のブーケファラスに抱きつきます。この異母兄弟の関係は複雑なようで、多感な時期を迎えているアレクサンドロスには、色々と思い悩むことがあるようです。
エウメネスは工房を訪れて技術者のディアデスと面会し、前回は入れなかった兵器部も見学しました。エウメネスはディアデスや他の技術者とも打ち解け、酒場で有意義な時間を過ごします。翌日、乗馬訓練場を通りかかったエウメネスは、大きなブーケファラスを見事に乗りこなすアレクサンドロスに出会います。エウメネスがアリダイオスのために作った玩具の精巧さに感心していたアレクサンドロスは、自分にも玩具を作ってほしい、と言います。しかしエウメネスは、製作こそもっとも楽しいと工房の技術者たちと話し合ったことを伝え、アレクサンドロスもその見解に同意して、今の話は忘れてくれ、と言います。
フィリッポス2世は、戦場では書記官・管理官も迅速に動き回らねば意味がないと言って、エウメネスに乗馬の訓練を命じます。同時にエウメネスは、アリダイオスの玩具を修理するよう命じられ、修理を終えると、自分も親しみをもって馬に接そう、と決意します。エウメネスは、王立図書館の管理・運営という管理部門の平時の職務もこなしつつ、乗馬訓練に励むことになります。エウメネスは、こうしてマケドニアで日々を送っていき、マケドニアの制度・政情を理解するようになっていきます。マケドニアの軍事部門を統括するのが将軍と呼ばれるパルメニオンなら、内政・外交などを統括するのは元老と呼ばれるアンティパトロスでした。両巨頭は、役割分担が上手くいっているためなのか、権力争いはほとんどありませんでした。軍の指揮官はほぼマケドニア人の有力貴族で占められていましたが、文官のほうは「お雇い外国人」が多くいました。
エウメネスの上司はディオドトスで、ディオドトスは優秀なエウメネスを信用しており、二人の関係はなかなか良好なようです。エウメネスが「王宮日誌」担当になる、と聞いていたディオドトスは、「王宮日誌」には秘密事項がある、と思わせぶりに言いますが、エウメネスはこの時点ではそのことを深刻に考えていません。エウメネスは、誠実な人柄のネアルコスとともに乗馬訓練に励みますが、馬を御すにあたって何か足りないと思います。エウメネスは、スキタイ族として育っていた幼少期の記憶なのか、夢を手がかりに鐙を思いつき、見事に乗りこなします。しかし、教官のメナンドロスは、乗馬に熟達したマケドニア貴族の自尊心の高さから、それを採用するのは難しいだろう、とエウメネスに伝えます。
アレクサンドロスは、聡明で馬術にも長けた優れた後継者として、父の国王フィリッポス2世に期待されていました。しかし、アレクサンドロスを確たる後継者とするためには、母のオリュンピアスから引き離し、英雄物語の世界と現実の戦闘の世界を分けて考える必要がある、と考えていました。13歳のアレクサンドロスは、父の命により、マケドニアの首都ペラから直線距離で40kmほど離れた、幹部候補生養成のための「ミエザの学校」で、同年代の貴族の師弟たちとともに学ぶことになりました。この学校の指導者的地位にあるのが、エウメネスとも因縁のあるアリストテレスでした。聡明で多感なアレクサンドロスは、この学校の自由な雰囲気を愛し、仲間たちの個性を鋭く観察しながら、楽しい日々を過ごしていましたが、エウメネスがいないことを残念に思っていました。
授業が休みのある日、アリストテレスが弟子とともに生物観察に出かけ、アレクサンドロスたち生徒は、デモニコスが見た絶景を皆で訪れようとしていました。アリストテレスを見かけた学校の近くの住民ペウケスタスは、銛で魚を捕るために出かけます。ペウケスタスが銛で魚を捕ろうとすると、そこにはアリストテレスがおり、二人は意気投合します。アレクサンドロスたちは深い滝にやって来て、その素晴らしい風景に感激します。滝の間にかかっていた小さな橋は流されてしまったらしく、一行は帰ろうとしますが、心の声を聞いたアレクサンドロスは、愛馬ブーケファラスに乗って滝を飛び越えます。アレクサンドロスは、滝の深さに幻惑されたが、距離はそれほどない、と冷静に振り返ります。
すると、運動音痴だと馬鹿にされていた、数学の得意なハルパロスも飛び越えようとしますが、あとわずかというところで失敗してしまい、滝に飲み込まれてしまいます。アレクサンドロスはすっかり取り乱してしまいますが、滝の下にはアリストテレスとペウケスタスがおり、ペウケスタスがハルパロスを水中から救い出します。しかし、ハルパロスの呼吸はすでに止まっていました。アリストテレスは、少ない可能性に賭けて人工呼吸を行ない、アレクサンドロスにも手伝うよう命じ、ハルパロスはなんとか蘇生します。ペウケスタスは、家臣のために必死なアレクサンドロスにすっかり感激します。
ハルパロスは腰を強く打っており、立てるかどうか、不明なほどの重傷を負いました。アレクサンドロスは、自分が自慢げに飛び越えたためだと激しく後悔し、かくも愚かで弱々しい自分には、偉大な父を継ぐことなど無理だ、とすっかり落ち込んでしまいます。アレクサンドロスは、助けてヘファイスティオンとつぶやき、学校から愛馬ブーケファラスとともに姿を消します。その後、首都ペラの王宮では、門番を担当していたネオプレトモスにイリュリア戦勝記念の硬貨がぶつけられ、それに気を取られている隙に誰かが門から侵入します。
その頃、オリュンピアスは浮気の最中でしたが、そこへアレクサンドロスに瓜二つの男子が入ってきて、浮気相手は慌てます。しかし、オリュンピアスは冷静で、それはアレクサンドロスではない、と言い、その男子をヘファイスティオンと呼びます。ヘファイスティオンには、アレクサンドロスにはある、蛇の形をした痣がありません。ヘファイスティオンは、ミエザでは屋外活動が意外に多く、日焼けして肌と合う色が足りなくなった、と言って化粧粉を借りていきます。オリュンピアスはネオプレトモスを呼び、ヘファイスティオンの陽動に引っかかるようではいつまでも一兵卒だと言いますが、自分はずっとオリュンピアス様の一兵卒のままでよい、とネオプレトモスは答えます。オリュンピアスは浮気相手を下がらせ、今度はネオプレトモスを誘惑し、ネオプレトモスも応じます。
その頃、エウメネスは王宮でヘファイスティオンと出会います。この時、一緒にいたディオドトスは、ヘファイスティオンは苦手だといって姿を隠します。ヘファイスティオンはエウメネスのことを知っており、エウメネスがミエザの学校に来なくてアレクサンドロスが残念に思っていた、とエウメネスに伝えます。ヘファイスティオンが去った後、ディオドトスが現れ、あれはアレクサンドロス王子ではなくヘファイスティオンといい、「王宮日誌」を記すうえでの考慮すべき問題なのだ、あれはアレクサンドロス王子の体に棲みついている、とエウメネスに説明するところで今回は終了です。
今回はエウメネスとともにアレクサンドロス大王の少年時代が中心に描かれましたが、聡明で体力に優れ、仲間想いで情感豊かなアレクサンドロスがじつに魅力的に描かれており、これならば、多くの部下を率いて大遠征を敢行できたのも納得できるような人物造形になっているな、と思います。ところが、そのアレクサンドロスには謎めいたところがあり、どうも、母のオリュンピアスが問題のようです。オリュンピアスは、蛇を体に巻き付けて恍惚の表情でアレクサンドロスの名前を呼んだり、平気で浮気をしたりと、狂気の人物といった感じで、アレクサンドロスに暗い影を落としているようです。5巻で、いつも上手く消すわね、とオリュンピアスに言われた人物が、蛇は嫌いだ、と答える場面が描かれており、おそらくヘファイスティオンは、化粧で蛇の形をした痣を消したアレクサンドロスというか、アレクサンドロスの別人格なのでしょう。さすがにこの設定は失敗なのではないか、とも思うのですが、アレクサンドロスの冷酷な側面はヘファイスティオンの人格が現れたためだ、ということになるのでしょうか。ともかく、よく練られた構成になっているので、アレクサンドロスが二重人格だという設定も、後に活かされるのではないか、と思います。この6巻も読み応えがあり、今から第7巻の発売が楽しみでなりません。
この記事へのコメント
アレクサンドロスではなく、ヘファイスティオンの人格がアリダイオスを苛めている、ということなのだと思います。