『ゲゲゲの女房』東京編始まる

 舞台が東京に移り、結婚生活も始まって、いよいよ本編が始まりました。新たな人物もじょじょに登場してきていますが、派手さこそないものの、相変わらず面白いのはなによりです。お見合いから結婚までがあまりにも早かったので、主人公夫妻がいまだに互いに他人行儀なのは自然なことで、これから、どのように夫婦の距離が縮まっていくのか、注目していますが、これまでの作風からして、その過程も丁寧に描かれるのではないか、と期待しています。

 この作品のじゅうような背景として貸本文化があるのですが、1972年生まれの私は、貸本屋を利用したことがまったくなく、じっさいに見たこともありません。あるいは、私が気づいていないだけで、貸本屋の前を通りかかったことはあるのかもしれませんが。貸本業がかつて日本で盛んだったことは知識として知っていたのですが、私が物心のついた頃にはすっかり廃れていたようで、これも高度成長による日本社会の変容の一例ということになるのでしょうか。

この記事へのコメント

みら
2010年04月29日 11:08
おはようございます

へー、劉さんより私のほうがお姉さんなので、貸し本屋さんは小学生の頃に利用していました。
ちょうどゲゲゲの鬼太郎がTV放映していた頃です。
駄菓子やさんが貸し本業も兼ねていて、いつも学校帰りに叔母の家に遊びにいっては、梅図かずおの恐怖系の漫画を借りて読みました。一日一冊10円か20円くらいだったと思います。それを返却せずに叔母の家においていってしまうので、いつも叔母から怒られ、貸し本屋さんで有名人でした。(『新田』って名前のお店だったような気がします。)なつかしいです。
その頃より漫画が大好きで、以後は週刊少年チャンピオン、ジャンプ、月刊りぼん、少女フレンドなどを読んでましたね。火の鳥やはだしのゲンなども学校の男子から「面白いよ」と奨められて読みました。体質的に受け付けなかったのがサイボーグ009でした、未来設定というのが、理解できなかったんでしょうね、想像力の乏しい子供でしたから笑
反面、過去の出来事にはその頃から興味がありましたね。
火の鳥は別格で、手塚ワールドは好きでした。人に関するあらゆることには興味がありましたね。

当時祖父が、明治の和本を見せてくれたのを思い出します。祖父は大正生まれでしたから、普通の家庭にもまだ和本を持ってる人も多かった時代でしたね。古銭なども沢山持っていましたねー。
懐かしい気分になってきましたが・・今日は更に古いものを鑑賞してきます、細川家の永青文庫コレクションです。
2010年04月29日 23:59
私は、本は買うものか図書館で無料で借りるもの、という習慣に小さい頃からすっかり染まっています。

貸本業は江戸時代から続く文化でしたから、調べてみると色々と面白いことがありそうです。

私も、『火の鳥』はお気に入りの作品です。

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