大河ドラマ『龍馬伝』第10回「引きさかれた愛」

 龍馬の二度目の江戸修行は冒頭であっさりと終了しました。まだ40回近く残っていると思うのですが、本編は脱藩以降ということなのでしょうか。二度目の江戸修行では佐那の登場場面が少なく、残念でなりません。今回は、加尾と龍馬との別れが主題だったのですが、どうも感情移入できないのは、脚本よりも、役者の問題のように思います。この作品には4人のヒロインがいて、加尾は第1のヒロインと言うべきなのでしょうが、ミスキャストだったように思えてなりません。

 加尾の話は残念でしたが、半平太の描写はなかなか面白く、今回も全体的にはまずまず満足しています。とはいえ、何度かこのブログでも述べたように、文武両道で他藩の志士にもその人物を高く評価されている半平太が、かなり矮小化して描かれているように見えるのは、残念というか気の毒ではありますが。もちろん、高潔な理想主義者である超人として描くべきだということではなく、半平太の苦悩を描くのはよいのですが、それにしても、主人公の龍馬との対照性を描くためとはいえ、ちょっと半平太の器の小ささが強調されすぎではないかな、と思います。

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