大河ドラマ『風と雲と虹と』第29回「脅える都」
良兼・良正連合軍に勝利した将門は伊和員経・三宅清忠とともに下野国府へと向かい、国府の役人たちに戦の経緯を説明しようとします。下野守の大中臣全行は、公の権威を見せつけようとして将門を長く待たせ、正装して将門のうえに現れます。直答はならぬとの国府役人の指示に、将門は都での経験を思い出して馬鹿らしくなり、立ち上がって全行に直接返答します。これに驚き怯えて将門を窘める役人たちですが、坂東育ちゆえに無礼はお許しください、と将門は言い、国府の役人たちも落ち着きます。将門は、戦の経緯を説明するので記録するよう求め、国府側も承諾します。良兼・良正をあえて逃がしたことが、国府を憚ってのことだと考え、また将門の率直さに感銘したことから、全行たち下野国府の役人たちは将門に好感を持ち、将門こそ坂東武者の棟梁と仰がれることだろう、と全行は言います。その頃、純友率いる海賊団たちは瀬戸内海を制圧しており、九州・山陽から都への海路での貢物を奪っていきました。純友は、次は東山道・東海道という陸路経由での都への貢物を絶とうと考え、坂東での様子を知りたがります。
その頃都では、かつて将門が仕え、現在は貞盛が仕えている人臣最高位にある藤原忠平が、会議の席で、貢物はばらばらに船で輸送するのではなく、船団を組んで警護の船をつければよいではないか、と考えていました。次に忠平は坂東情勢の報告を求め、将門が少数で多数の良兼・良正連合軍を破ったことを知ります。忠平は将門がかつて自分に仕えたことを覚えていました。将門が以前の伊予への海賊追捕使一団のなかで唯一生き残ったことから、純友と通じているのではないか、強すぎる将門は危険だとの意見が出されます。どうすればよいのだ、と忠平が諮問すると、坂東諸国の国府に将門を討伐させればよいではないか、との意見がでますが、それで将門を討てるのか、と忠平は疑問を呈します。将門は強いが単純なので、争いの裁きをくだすとの名目で都へ呼べば、自分に正義があると考えている将門は上京するだろう、と自邸の小一条院に戻った忠平にその家司の藤原子高は進言します。忠平は、将門は反逆という大それたことはできないだろう、と考えています。さらに子高は、都でならどのように処理もできる、と忠平に言いますが、血生臭いことは好きではない、と忠平は答えます。
季節は秋を迎え、収穫の時期となり、坂東の将門は民人とともに働く充実した日々を送っていました。将門は、良子から妊娠したと聞き、喜びます。その頃、裁きのために上京せよとの通達は、常陸国府経由で源護にも届きました。娘婿の良正と貞盛・娘の詮子・貞盛配下の佗田真樹とともに酒を酌み交わしていた護は、将門が自分の息子2人を殺し、領内を焼き払って民人を殺し、さらには平国香をも殺したことを以前太政官に訴えており、それがようやく取り上げられたのだ、と考えていました。護側で都に呼ばれたのは、護と真樹の2人でした。貞盛は、必要とあれば自分も都へ行くと言います。上京しての裁判となれば、多額の費用が必要となりますが、良兼は先の敗戦以降自領に引き篭もっていました。詮子は、自分が良兼に拒否はさせない、と力強く言います。良兼の自分への寵愛を踏まえての発言です。
護は良正と貞盛にも助力を頼み、できるかぎりの進物を持たせる、と貞盛は言います。将門は上京するのだろうか、と護が問いかけると、刈り入れの終わった10月には上京するとのことだ、と真樹が答えます。そこへ将門との戦いで片目を失い、まだ本復していなかった源扶が現れ、公の裁きには頼らず武力で将門を討つ、と力強く言いますが、酒を飲みながらの宣言に良正でさえ眉を顰めます。そんな扶を詮子は窘めますが、扶はますます怒って暴れだし、貞盛は真樹に命じて扶を部屋へと連れていかせます。そうした様子を冷ややかに見ていた貞盛は、いやあ大変だなあ、と思わず呟きますが、良正に咎められたので、すぐに良正に酒をついで場を繕いす。護は、都での裁きと唯一生き残った扶の荒れ様に心を痛めます。
将門にも上京の時期が近づいており、自分は正しいのだからと将門は自信をもっていましたが、都では正義が通用するのだろうか、と良子は心配します。しかし将門は、自分は以前とは違って自分の力が分かっており、堂々と正義を貫く、と力強く宣言します。それでも、将門のいないうちに出産することを不安に思う良子でしたが、できるだけ早く帰ってくる、との将門の約束に安堵します。そこへ将頼と員経が現れ、上京にあたっての宴の人選に悩んでいることを伝えます。将門の武名が一気に上がったことにより、大勢の人がやって来るのではないか、と心配する将頼と員経にたいして、これまでの通り、身内のごく一部の人と地元の民人だけにしたい、と言います。
その頃、将門が裁きのために上京するとの知らせは、田原藤太にも届いていました。将門が、上京にあたっての宴に出席しようとする人々に、内輪だけの宴という理由で断っている、と郎党から聞いた藤太は、餞別だけでも贈ろうとの郎党の進言にたいして、考えておこう、と答えます。そこへ武蔵が現れ、将門はたいへんな人気ですね、と言います。それも当然だと言う藤太にたいして、殿は都での裁きの結果を待ってから対応しても遅くないということでしょうか、と武蔵は言い、自分の心を読めるのか、と藤太は満足気に言います。また旅に出たくなったと言って立ち上がる武蔵の手を藤太はつかみ、将門が上京するからか、と問いかけますが、武蔵は笑って答えません。
将門の上京にあたっての宴には、やはり坂東から多数の人が来訪し、盛況となりました。将門が良兼・良正連合軍を破った後、勝手に押しかけてきて将門の弟分のように振舞っていた、坂東の豪族である多治経明と文屋好立も宴に出席し、坂東での将門への支持の高さからして、裁きでもきっと勝てる、と調子のよいことを言います。宴には菅原景行も出席しており、貞盛から関係修復を図りたいとの手紙を受け取ったので、できれば自分も二人の仲を取り持ちたい、と言います。しかし将門は、先の戦いでも将門と戦わず逃げたという貞盛に怒り、卑怯な貞盛は男ではなく、憎いし許さないと言って、貞盛との和議を拒絶します。景行は、二度と貞盛との和議の件は言わない、と将門に答えます。景行は、貞盛の件とは別に将門に願いがあり、父の道真の霊を坂東でも祀りたいので、都の火雷天神から分霊してもらいたいと言い、将門は快諾します。
その夜、酔って寝ていた将門を見ていた良子は涙を流します。その様子に気づいた将門は、良子を抱き寄せますが、良子の不安は、都で自分より美しいという女性と将門が再会することでした。以前、都から坂東に帰還した将門が、都には良子よりも美しい女性がいる、と語ったことがあります。
https://sicambre.seesaa.net/article/200911article_24.html
この良子の発言は、このときの将門と良子のやり取りを踏まえてのものでした。良子は員経から、その女性が貴子という姫であることを聞いていました。もう自分とは関わりのない女性だから案ずることはない、と将門は言いますが、あなたは一度想いをかけた女性をきれいに忘れることはできない人だ、と良子は言います。しかし、そのような人だからこそ、自分はあなたのことが前よりも好きになったのかもしれない、との良子の発言に将門が衝撃を受けるところで今回は終了です。
今回は、派手な動きこそなかったものの、見所の多い回となりました。将門が最終的に貞盛との決別を選択したことは、以前からの両者の対比を見てきた視聴者にとっては、じつに自然な流れと思えるでしょう。藤太を演ずる露口氏の演技もさすがで、やはり安心して見ていられます。藤太の人物像はじょじょにしか明らかになっていませんが、かなり慎重な人物のようです。もう一つの見所は将門と良子との関係で、ラブコメ的な甘い描写が目立つなあ、と思っていたところ、最後に将門の人物像と2人の関係を深く描く会話があり、それを際立たせるための構成だったのだな、と感心した次第です。原作の功績もあるのでしょうが、やはり脚本が優れているな、と改めて思ったものです。
その頃都では、かつて将門が仕え、現在は貞盛が仕えている人臣最高位にある藤原忠平が、会議の席で、貢物はばらばらに船で輸送するのではなく、船団を組んで警護の船をつければよいではないか、と考えていました。次に忠平は坂東情勢の報告を求め、将門が少数で多数の良兼・良正連合軍を破ったことを知ります。忠平は将門がかつて自分に仕えたことを覚えていました。将門が以前の伊予への海賊追捕使一団のなかで唯一生き残ったことから、純友と通じているのではないか、強すぎる将門は危険だとの意見が出されます。どうすればよいのだ、と忠平が諮問すると、坂東諸国の国府に将門を討伐させればよいではないか、との意見がでますが、それで将門を討てるのか、と忠平は疑問を呈します。将門は強いが単純なので、争いの裁きをくだすとの名目で都へ呼べば、自分に正義があると考えている将門は上京するだろう、と自邸の小一条院に戻った忠平にその家司の藤原子高は進言します。忠平は、将門は反逆という大それたことはできないだろう、と考えています。さらに子高は、都でならどのように処理もできる、と忠平に言いますが、血生臭いことは好きではない、と忠平は答えます。
季節は秋を迎え、収穫の時期となり、坂東の将門は民人とともに働く充実した日々を送っていました。将門は、良子から妊娠したと聞き、喜びます。その頃、裁きのために上京せよとの通達は、常陸国府経由で源護にも届きました。娘婿の良正と貞盛・娘の詮子・貞盛配下の佗田真樹とともに酒を酌み交わしていた護は、将門が自分の息子2人を殺し、領内を焼き払って民人を殺し、さらには平国香をも殺したことを以前太政官に訴えており、それがようやく取り上げられたのだ、と考えていました。護側で都に呼ばれたのは、護と真樹の2人でした。貞盛は、必要とあれば自分も都へ行くと言います。上京しての裁判となれば、多額の費用が必要となりますが、良兼は先の敗戦以降自領に引き篭もっていました。詮子は、自分が良兼に拒否はさせない、と力強く言います。良兼の自分への寵愛を踏まえての発言です。
護は良正と貞盛にも助力を頼み、できるかぎりの進物を持たせる、と貞盛は言います。将門は上京するのだろうか、と護が問いかけると、刈り入れの終わった10月には上京するとのことだ、と真樹が答えます。そこへ将門との戦いで片目を失い、まだ本復していなかった源扶が現れ、公の裁きには頼らず武力で将門を討つ、と力強く言いますが、酒を飲みながらの宣言に良正でさえ眉を顰めます。そんな扶を詮子は窘めますが、扶はますます怒って暴れだし、貞盛は真樹に命じて扶を部屋へと連れていかせます。そうした様子を冷ややかに見ていた貞盛は、いやあ大変だなあ、と思わず呟きますが、良正に咎められたので、すぐに良正に酒をついで場を繕いす。護は、都での裁きと唯一生き残った扶の荒れ様に心を痛めます。
将門にも上京の時期が近づいており、自分は正しいのだからと将門は自信をもっていましたが、都では正義が通用するのだろうか、と良子は心配します。しかし将門は、自分は以前とは違って自分の力が分かっており、堂々と正義を貫く、と力強く宣言します。それでも、将門のいないうちに出産することを不安に思う良子でしたが、できるだけ早く帰ってくる、との将門の約束に安堵します。そこへ将頼と員経が現れ、上京にあたっての宴の人選に悩んでいることを伝えます。将門の武名が一気に上がったことにより、大勢の人がやって来るのではないか、と心配する将頼と員経にたいして、これまでの通り、身内のごく一部の人と地元の民人だけにしたい、と言います。
その頃、将門が裁きのために上京するとの知らせは、田原藤太にも届いていました。将門が、上京にあたっての宴に出席しようとする人々に、内輪だけの宴という理由で断っている、と郎党から聞いた藤太は、餞別だけでも贈ろうとの郎党の進言にたいして、考えておこう、と答えます。そこへ武蔵が現れ、将門はたいへんな人気ですね、と言います。それも当然だと言う藤太にたいして、殿は都での裁きの結果を待ってから対応しても遅くないということでしょうか、と武蔵は言い、自分の心を読めるのか、と藤太は満足気に言います。また旅に出たくなったと言って立ち上がる武蔵の手を藤太はつかみ、将門が上京するからか、と問いかけますが、武蔵は笑って答えません。
将門の上京にあたっての宴には、やはり坂東から多数の人が来訪し、盛況となりました。将門が良兼・良正連合軍を破った後、勝手に押しかけてきて将門の弟分のように振舞っていた、坂東の豪族である多治経明と文屋好立も宴に出席し、坂東での将門への支持の高さからして、裁きでもきっと勝てる、と調子のよいことを言います。宴には菅原景行も出席しており、貞盛から関係修復を図りたいとの手紙を受け取ったので、できれば自分も二人の仲を取り持ちたい、と言います。しかし将門は、先の戦いでも将門と戦わず逃げたという貞盛に怒り、卑怯な貞盛は男ではなく、憎いし許さないと言って、貞盛との和議を拒絶します。景行は、二度と貞盛との和議の件は言わない、と将門に答えます。景行は、貞盛の件とは別に将門に願いがあり、父の道真の霊を坂東でも祀りたいので、都の火雷天神から分霊してもらいたいと言い、将門は快諾します。
その夜、酔って寝ていた将門を見ていた良子は涙を流します。その様子に気づいた将門は、良子を抱き寄せますが、良子の不安は、都で自分より美しいという女性と将門が再会することでした。以前、都から坂東に帰還した将門が、都には良子よりも美しい女性がいる、と語ったことがあります。
https://sicambre.seesaa.net/article/200911article_24.html
この良子の発言は、このときの将門と良子のやり取りを踏まえてのものでした。良子は員経から、その女性が貴子という姫であることを聞いていました。もう自分とは関わりのない女性だから案ずることはない、と将門は言いますが、あなたは一度想いをかけた女性をきれいに忘れることはできない人だ、と良子は言います。しかし、そのような人だからこそ、自分はあなたのことが前よりも好きになったのかもしれない、との良子の発言に将門が衝撃を受けるところで今回は終了です。
今回は、派手な動きこそなかったものの、見所の多い回となりました。将門が最終的に貞盛との決別を選択したことは、以前からの両者の対比を見てきた視聴者にとっては、じつに自然な流れと思えるでしょう。藤太を演ずる露口氏の演技もさすがで、やはり安心して見ていられます。藤太の人物像はじょじょにしか明らかになっていませんが、かなり慎重な人物のようです。もう一つの見所は将門と良子との関係で、ラブコメ的な甘い描写が目立つなあ、と思っていたところ、最後に将門の人物像と2人の関係を深く描く会話があり、それを際立たせるための構成だったのだな、と感心した次第です。原作の功績もあるのでしょうが、やはり脚本が優れているな、と改めて思ったものです。
この記事へのコメント
次回、将門は・・いよいよ京都ですね。
今日『風林火山』を見始めました。
劉さんのコメントがきっとあるはずで、何を書いているのかと気になり、さっきチラ見したので伝えておきます。笑
『風林火山』は面白いです。
貫地屋しほりちゃんは本当に良い女優さんですね。
死んだ時は「えーコレでいなくなったらつまんない」と思いました。華がなくなる・・。
5話で、兄のクビを落とすシーンはグッときます、内野さんは泣きが切なくてよいですね~笑
あ、そうそう、汚くても清々しい人を、また1人発見したね。
やっぱり・・『武蔵』は海老蔵がダメだったんだゎと気が付きました。
『風林火山』の続きが楽しみです。・・と同時に、この時代は関東甲信地区が一番面白い時代でもあるので、以前みた『武田信玄』(中井貴一主演の作品)と、どうしても比較してしまいます。
『風林火山』は、やや安易に『武田信玄』を模倣したところもありますが、総合的にはかなりの傑作だと思います。
今『風林火山』をみている最中なのですが・・・信虎はいやーな親ですね・・・。
私が晴信だったらやっぱり謀反かな、寝ている隙に刺し殺すかも 笑 この親子関係の悪さ(夫婦関係の悪さが原因ともいえるかも)が武田家の嫌いなところです。
反面、真田はいい親子関係で・・と、つい比較してしまいます。小さくても家庭は温かいほうが良いですね。
板垣がどうも忍者に見えて仕方ないです・・重臣なのに動きが身軽な千葉真一 笑。歳とってるのに。
話はまだまだ面白い動きがありそうで、これから続きをみますー。
信虎が退場するまでは脚本家のオリジナルなのだそうですが、そこまでの面白さはテレビドラマ史上でも屈指なのではないか、と私は評価しています。
とうとう由布姫が登場しました。諏訪御寮人のことですね。この女優さん、良子(真野響子)の娘ではないですかー笑
美人ですが、無表情であんまり面白くないですね。『武田信玄』の南野陽子も嫌いだったけど。この存在が晴信を大きく変えてしまうのでしたね。
貫地谷さんがよかっただけに、柴田幸が主役となると、地味な演技になりそうですね。
今回は晴信と三条の方の夫婦のがお似合いのようにみえます。
歴史展開としては、かなり面白くなってきましたが、過激な勘助がちょっと疲れます~。
42歳で武田家に仕官は、かなり遅いです、剣の達人にはおもえないので、軍略家だったのでしょうね。
だんだん汚さに凄みが加わって、爽やかではなくなってきました笑。
この主従関係は少し織田信長と猿の関係を思い出します。よほど相性があったのかな。自分の手足として重宝したのでしょうね。
上杉はGakuto兼信でしたね、これはできてて欲しくないです~。多分このあたりが放送当時真剣に見なかった理由~笑。
『風林火山』の謙信は、期待値が低かったということもあり、私はそれなりに評価しています。
逆に、期待の大きかった信虎と宇佐美については、やや期待外れのところもありました。
20回まで見終わりました。かなり、面白くなってきました、内野さんの演技もウマい事に気が付きました。(今頃)
信虎はあのシーンが最後ですか?今川でのうのうと生きますよね?あの時言った台詞は負け惜しみなのかと思いましたが、戦国武将の嫡男は獅子の如く谷底に突き落として育てるのでしょうね、仲代達也は元々大根・・(ある意味加藤剛と同じですが)同世代に共通した台詞回しがあるのでは。入れ歯だし喋れない 笑。
勘助が由布姫に惚れてしまったのは意外でした。ひたむきな心をもつ人が好みなんでしょうか。由布姫の鋭い眼光もやっと見慣れて、可愛く見えるようになってきました。芸能一家生まれの重厚感はあります。
ところで劉さんは・・誰が好きですか?・・戦国武将の中で。
今回女優は聞かなくても答えはわかっているので笑
加藤剛氏は、『坂の上の雲』での演技はなかなかよかったと思います。
好きな戦国武将は、とくにいません。と言いますか、歴史上の人物については、興味を持つことはあっても、好きだという感情を抱くことはほとんどありません。
緒方拳が、昨日見た31話に少し登場しました。もう、闘病中の撮影だったのか、覇気がない様に思いました。
Gakuto兼信は、浮いているけどカリスマ性があって、想像よりいいかもしれません。
現代人から見ると、天下人が誰なのか既に結果を知っているので、甲信越の闘いが小競り合いのように見えて、ややこしくてすんなり頭に入っていかなくて・・内容も複雑になってきたので、少し難しく感じます。
でも『風林火山』は、勘助も、脇も名優ぞろいで、中だるみもなく毎回感動場面もあり、かなり傑作では?『武田信玄』より評価したいと思います。フィクションが多いので、より感動的に作られているのでしょうか。
NHKは、この翌年を『天地人』その後『篤姫』で今年『龍馬伝』という順序だったら良かったとおもいますけど、ちょっとひねったんでしょうか?
私は、これまで見た大河ドラマのなかで『風林火山』をもっとも高く評価していますが、『風と雲と虹と』は、最終的には『風林火山』以上の評価になりそうです。
『風林火山』の翌年に『天地人』というのは、時代の流れからすると分かりやすいと思いますが、2年連続で近い舞台というのは難しそうです。
過去には戦国時代が続いたこともありましたが、地域は離れていました。
そうですね、過去の大河は同時代の同地域を連続で取り上げませんね、それはきっと大河ルールなのだろうと思うのですが、私は見たいなーと思うときがあるのです。初めてみる子供たちにもわかりやすいと思うのです。ファンが増えると思うのですが、なれた人にはちょっと単純すぎるかもしれませんね。
そして、とうとう川中島直前で、本日は打ち止め状態にしました。
かなりいいです『風林火山』は感動してます。
これは久しぶりの感覚です。
でも、位置づけとしては『風と雲と虹と』が上位で別格です、理由説明は難しくて出来ないのですが、激震のせいかしら?笑
私は、感を大切にしたいタイプなので。というより、論理だてる手法を学んでいないから笑・・ですわねほほほ。
ただ、視聴率は振るわなかったので、あまり一般受けする作品ではなさそうです。
とうとう由布姫が死んでしまいました、勘助は高野山に修行へ。そこで再び兼信と出会うのですが・・・一体どこまでが史実なのでしょうね?・・・話は面白いけど。
また、この時代はここまで諜略だらけ?とも思います・・・話は面白いけど。
残り7話です、ちょっとさみしい気持ちに。・・・話が面白いので。