フェブラリーステークス結果

　東京ではフェブラリーステークスが行なわれました。レースは、ローレルゲレイロが逃げ、エスポワールシチーが２番手で進み、直線でエスポワールシチーが楽に抜け出すと、テスタマッタの追い込みを２馬身半抑えて完勝しました。ひじょうに強い勝ち方で、エスポワールシチーは現在の日本のダート路線では抜けた存在だと言えるでしょう。おそらく、エスポワールシチーはこの後ドバイワールドカップに出走するのでしょうが、今年からドバイワールドカップはオールウェザーコースで行われることになり、以前よりもさらに、日本のダート路線の馬には厳しいレースとなりそうです。ドバイワールドカップにはウオッカも出走予定ですが、おそらく、ともに実力を発揮できれば、ウオッカが先着するでしょう。とはいっても、そのウオッカも勝つのはまず無理だと思いますが。

　２着はテスタマッタで、４歳ダート路線では最強と期待されているだけに、この大一番での好走も順当な結果と言えそうです。ダート路線は、昨年以降しっかりと世代交代が進んでおり、低迷の続く芝路線とは違って、若い世代から次々と強い馬が登場してくるのは、なんとも頼もしいかぎりです。３着のサクセスブロッケンは、４着のケイアイテンジンには５馬身差をつけたとはいえ、２着のテスタマッタには３馬身半差をつけられてしまいました。サクセスブロッケンは前につけて、エスポワールシチーをマークするようにレースを進めたのですが、直線では逆に突き放されてしまい、エスポワールシチーにはっきりと差をつけられたという感じです。今日の敗戦の一因としてかかったこともあるのでしょうが、それ以上に、サクセスブロッケンに古馬になってからの成長があまり認められないことが第一の敗因と言うべきで、期待していただけになんとも残念です。