大相撲初場所4日目

 昨日、魁皇関にあっさりと負けて初日から3連敗となった千代大海関が引退を表明しました。今場所は1勝あげられるのかどうかも疑わしく、今場所休場して再起を図っても、幕内の地位はおろか十両の地位を保てるかどうか怪しそうですから、この決断は仕方のないところでしょう。千代大海関は近年ではすっかり衰え、互助会や無気力相撲などの面で注目され、悪い意味で愛されている大関になっていましたが、それでも多くの人に愛された大関ではありましたし、互助会や無気力相撲などの問題もあったとはいえ、ともかく10年以上も大関としての地位を保ったという実績がありますから、引退後はマスコミで重用されることになりそうです。

 4日目でもっとも注目していたのは、琴欧洲関と鶴竜関の取り組みで、琴欧洲関は鶴竜関を苦手としつつあるだけに、琴欧洲関にとって今場所第一の関門となるだろう、と考えていました。その注目の取り組みですが、琴欧洲関は終始鶴竜関に上手く攻められて、下手投げで負けてしまいました。これでは、さすがに負け越しはないと思いますが、今場所も二桁の勝ち星が精一杯といった感じで、優勝争いに加わることはなさそうです。なんとも残念ですが、この後は横綱戦まで大崩しないことを願っています。両横綱はともに完勝し、日馬富士関も負けてしまいましたから、早くも優勝争いは両横綱に絞られたと言ってよさそうです。

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