曹操の墓が特定される?

 中国河南省安陽市安陽県の安豊郷西高穴村の「曹操高陵」が、河南省文物局により曹操の墓と断定された、と報道されました。河南省文物局の陳愛蘭局長によると、墓の規模や状況などが当時の記録と合致し、内部の壁画も後漢末から魏にかけての時代のものと判断されましたが、もっとも有力とされた証拠は「魏武王」との文字が刻まれた石牌が発見されたことだそうです。60代とみられる男性の骨が発見されているのも、有力な証拠となります。

 曹操の墓の所在地は長年にわたって謎とされてきましたが、これがもし本当に曹操の墓だとしたら、この発見は快挙と言えるでしょう。曹操は確か薄葬令を出していたと記憶していますが、やはりかなりの副葬品が発見されたようです。それでも、漢代の皇帝と比較すると、かなり質素なのかもしれません。今後は、こうした観点からの研究・報告も期待されます。三国時代の人気がとくに高い日本では、高い関心を集めそうな発見です。

この記事へのコメント

Ganesa
2009年12月28日 09:46
劉禅さま、こんにちわ。
サーチナまでチェックされてたのですね。すごい!
日本語中国ニュースサイトとしては、いい線いってますよね、このサイトは。

曹操の墓の特定もさることながら、人骨の発見がまた興味を引きます。
もしも、本当に墓主本人の人骨だとすると、彼のDNAも特定できちゃうし、
彼の顔を復元するなんて事も・・・
ミーハーな私としては、生でタレントを見る時みたいな興奮を覚えます^^
2009年12月29日 15:14
もし、人骨が曹操のものだと確定し、DNAを分析できたとしたら、その結果にはたいへん興味があります。

ただ、これは微妙な政治問題になるかもしれませんが。

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