有馬記念結果

 今年の有馬記念は豪華なオールカマーといった感もあり、有馬記念の凋落を思い知らされた出走馬構成となりましたが、それでも中央競馬の1年最後の大レースだけに、楽しみにしていました。ブエナビスタが能力最上位ではあるものの、中山で行なわれる以上、中山専用機のマツリダゴッホが勝つだろう、というのが私の予想でした。レースは、リーチザクラウンが逃げて速い流れをつくり、ほとんどの先行馬が失速するなか、5~6番手と前につけたブエナビスタが直線で先頭に立って粘ったものの、出遅れて後方から進出していったドリームジャーニーが半馬身かわして勝ちました。

 ドリームジャーニーはこれで春秋グランプリ連覇となり、弱いと言われ続けてきた5歳牡馬のなかでは群を抜いた活躍とも言えますが、これも、上の世代の強い馬が引退したり衰えたりしたり、同世代の牝馬のダイワスカーレットが引退したことによるものでしょう。確かに、ドリームジャーニーは父ステイゴールド・母父メジロマックイーンで、古馬になってさらに強くなりそうな血統ではありますが、今年の活躍は、現在の日本の芝路線の低迷によるものと言うべきでしょう。

 ブエナビスタは、先行馬がほとんど失速する速い流れのなか、2着に粘ったのは見事なものですが、やはり前に行き過ぎた感は否めません。ブエナビスタは、エリザベス女王杯までは後ろから行き過ぎた感があり、そうしたこともあって今回は横山典弘騎手への乗り替わりとなったのでしょうが、どうも今年後半はやることなすことが裏目に出たといった感じです。このレース内容から考えると、やはりこの出走馬のなかではブエナビスタが最強であり、ウオッカがもう国内では走らないだろう来年は、年度代表馬級の活躍が期待できそうです。

 3着のエアシェイディは速い流れのなか最後方から進んで展開に恵まれ、昨年よりも勝ち馬から離されたとはいえ、8歳でこれだけの走りを見せるのは立派だと思います。マツリダゴッホは速い流れのなか3~4角で早めに仕掛け、見せ場はつくったものの、やはり早仕掛けだったためか、直線では失速して7着に終わりました。やや太かったのかもしれませんが、蛯名騎手の駄騎乗だったと思います。スリーロールスの故障はなんとも残念でしたが、そのスリーロールスも含めて大挙出走してきた3歳牡馬のなで、4着のフォゲッタブルが最先着だったのには失望しました。ロジユニヴァースが復帰できないようだと、来年の古馬芝路線では、今年に続いて4歳牡馬勢が大レースを勝てないかもしれません。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック