2009年のブレークスルートップ10の1位はアルディピテクス=ラミダスの研究

 2009年度の『サイエンス』の科学的ブレークスルートップ10の1位は、アルディピテクス=ラミダスの研究だ、と報道されました。
http://www.sciencemag.jp/breakthrough/2009/index.html
http://www.eurekalert.org/pub_releases/translations/BOY2009jp.pdf

 この研究は『サイエンス』で特集が組まれ、
https://sicambre.seesaa.net/article/200910article_3.html
400万年以上前の人類の詳細な研究として、大いに注目されました。さらに、ラミダスについての一連の研究では、人類進化についての再考も提言されており、ひじょうに意義深い研究だったことは間違いありません。ちなみに、ホモ=フロレシエンシス発見の報告は2位(2004年)でした。もちろん、他の研究との兼ね合いもあるので、どちらが研究史上より意義深いのか、一概に言えるわけではありません。個人的な感想ということで言えば、私はフロレシエンシスの発見のほうにずっと大きな衝撃を受けました。

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  • 『ナショナルジオグラフィック』2010年7月号「人類の系譜」

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  • 「発見!ラミダス猿人~440万年前の“人類”~」

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