小沢幹事長の韓国での発言の続報
民主党の小沢幹事長が、訪問先の韓国で、「韓半島南部の権力者が日本の国家を樹立した」と語った、と報道されたことを今月15日の記事で取り上げましたが、
https://sicambre.seesaa.net/article/200912article_15.html
この発言の詳細を知ることができました。
http://www.youtube.com/watch?v=xOhxYH9Uyuc
http://www.youtube.com/watch?v=YPLj86CyUkQ
http://www.youtube.com/watch?v=mDBXwgOTLGg
http://www.youtube.com/watch?v=i5wiTy7OsE8
http://www.youtube.com/watch?v=R8T_eSSKPi8
この動画の出所がよく分からないのですが、発言内容と声からして、韓国での小沢幹事長の先の発言と考えて間違いないでしょう。
予想していたことではありますが、「韓半島南部の権力者が日本の国家を樹立した」との小沢幹事長の発言は、騎馬民族征服王朝説に基づくものでした。騎馬民族征服王朝説は、騎馬民族なる概念と騎馬民族が日本列島を征服したことの指標とが曖昧であり、検証に耐えるような説とは言い難く、学界で主流的見解になったことは一度もなく、今ではまともに扱われているとは言い難いのですが、専門家以外の人々の間では今でも根強い人気があるようです。
また小沢幹事長は、百済や新羅の人々が大和朝廷の大臣になることが頻繁にあったとか、桓武天皇の生母は百済の王女だとも発言していますが、どちらも与太話と言うべきでしょう。もっとも、小沢幹事長も話しているように、後者は天皇陛下の発言でもある、との反論もあるかもしれません。確かに、「私自身としては,桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると,続日本紀に記されていることに,韓国とのゆかりを感じています」との8年前の天皇陛下の発言はありますが、
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h13e.html
桓武の生母の出身氏族である和氏(後に高野氏)は武寧王(在位は6世紀前半)の子の子孫とされていて、それが本当ならば日本列島に居住してからかなり経過していたと考えられますし、百済王族の子孫であることが確実な百済王氏に匹敵するような地位を和氏が得ていた証拠もなく、桓武の生母の誕生時点でさえ、百済の滅亡からすでに50年は経過していたと考えられますから、桓武の生母はとても百済の王女とは言えないでしょう。
ましてや、韓国で根強く浸透しているらしい(間違っているかもしれないので、韓国に詳しい方にご教示願いたいところです)、「桓武は韓国系」といった解釈は論外です。天皇陛下の上記の発言も、こうしたことを承知の上で、韓国への配慮の一環としてなされたものなのでしょうから、それを勝手に間違った方向に解釈・表現している人に問題があるわけです。皇室(7世紀後半以前は大王一族)と朝鮮半島の人々とのもっとも近い血縁的関係を探そうとしたら、せいぜいこのていどしか見つけられない、ということなのでしょう。
こうした小沢幹事長の古代史についての認識は、専門家ではないのであるていど仕方のないところもあるかな、とは思います。しかし、居酒屋や自邸にて酔った勢いでごく親しい少数の人々に私的に語ったものなら、与党幹部というか実質的な最高権力者としても許されるでしょうが、こうした公的な場での発言としては、きわめて軽率で不適切だと思います。韓国での講演であるいじょう、政治家としてあるていどのリップサービスは必要でしょうが、せいぜい、「日本には韓国のドラマに熱中している人もいます」くらいの発言にとどめておいてもらいたかったものです(その数には触れないところが「配慮」というものです)。小沢信者は、韓国でのこうした発言も小沢幹事長の深慮なのだ、と弁護するかもしれませんが、宗教についての小沢幹事長の発言から考えると、
https://sicambre.seesaa.net/article/200911article_12.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200911article_18.html
小沢幹事長はそれほど見識がなく、調子のよいときには自制心に欠ける軽率な政治家なのでしょう。
https://sicambre.seesaa.net/article/200912article_15.html
この発言の詳細を知ることができました。
http://www.youtube.com/watch?v=xOhxYH9Uyuc
http://www.youtube.com/watch?v=YPLj86CyUkQ
http://www.youtube.com/watch?v=mDBXwgOTLGg
http://www.youtube.com/watch?v=i5wiTy7OsE8
http://www.youtube.com/watch?v=R8T_eSSKPi8
この動画の出所がよく分からないのですが、発言内容と声からして、韓国での小沢幹事長の先の発言と考えて間違いないでしょう。
予想していたことではありますが、「韓半島南部の権力者が日本の国家を樹立した」との小沢幹事長の発言は、騎馬民族征服王朝説に基づくものでした。騎馬民族征服王朝説は、騎馬民族なる概念と騎馬民族が日本列島を征服したことの指標とが曖昧であり、検証に耐えるような説とは言い難く、学界で主流的見解になったことは一度もなく、今ではまともに扱われているとは言い難いのですが、専門家以外の人々の間では今でも根強い人気があるようです。
また小沢幹事長は、百済や新羅の人々が大和朝廷の大臣になることが頻繁にあったとか、桓武天皇の生母は百済の王女だとも発言していますが、どちらも与太話と言うべきでしょう。もっとも、小沢幹事長も話しているように、後者は天皇陛下の発言でもある、との反論もあるかもしれません。確かに、「私自身としては,桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると,続日本紀に記されていることに,韓国とのゆかりを感じています」との8年前の天皇陛下の発言はありますが、
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h13e.html
桓武の生母の出身氏族である和氏(後に高野氏)は武寧王(在位は6世紀前半)の子の子孫とされていて、それが本当ならば日本列島に居住してからかなり経過していたと考えられますし、百済王族の子孫であることが確実な百済王氏に匹敵するような地位を和氏が得ていた証拠もなく、桓武の生母の誕生時点でさえ、百済の滅亡からすでに50年は経過していたと考えられますから、桓武の生母はとても百済の王女とは言えないでしょう。
ましてや、韓国で根強く浸透しているらしい(間違っているかもしれないので、韓国に詳しい方にご教示願いたいところです)、「桓武は韓国系」といった解釈は論外です。天皇陛下の上記の発言も、こうしたことを承知の上で、韓国への配慮の一環としてなされたものなのでしょうから、それを勝手に間違った方向に解釈・表現している人に問題があるわけです。皇室(7世紀後半以前は大王一族)と朝鮮半島の人々とのもっとも近い血縁的関係を探そうとしたら、せいぜいこのていどしか見つけられない、ということなのでしょう。
こうした小沢幹事長の古代史についての認識は、専門家ではないのであるていど仕方のないところもあるかな、とは思います。しかし、居酒屋や自邸にて酔った勢いでごく親しい少数の人々に私的に語ったものなら、与党幹部というか実質的な最高権力者としても許されるでしょうが、こうした公的な場での発言としては、きわめて軽率で不適切だと思います。韓国での講演であるいじょう、政治家としてあるていどのリップサービスは必要でしょうが、せいぜい、「日本には韓国のドラマに熱中している人もいます」くらいの発言にとどめておいてもらいたかったものです(その数には触れないところが「配慮」というものです)。小沢信者は、韓国でのこうした発言も小沢幹事長の深慮なのだ、と弁護するかもしれませんが、宗教についての小沢幹事長の発言から考えると、
https://sicambre.seesaa.net/article/200911article_12.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200911article_18.html
小沢幹事長はそれほど見識がなく、調子のよいときには自制心に欠ける軽率な政治家なのでしょう。
この記事へのコメント