スペシャルドラマ『坂の上の雲』第3回「国家鳴動」
相変わらず、出来がよいな、と思います。脚本・演出面での格調の高さにも満足していますが、単純に、ロケを多用した映像の美しさと迫力にも感動しています。この作品は、アナログや地上デジタルではなく、BSハイビジョンで見るといっそう感動すると思います。主役級の人物のうち、真之・好古の兄弟はそれぞれ自分の選んだ道を進んで行きますが、もう一人の主役級である子規は、病気療養のため故郷に戻るなど、必ずしも順調に人生を歩めているわけではありませんでした。とはいえ、子規はあくまでも前向きであり、自分の命が長くないことを自覚しているとはいっても、あまり悲壮感はありません。このような第三者から見たら不幸な状況でこそ、子規は自らの進むべき道を見出し、俳句に人生をかける決心をします。
今回は、当時の政府・軍の要人(東郷平八郎は、伊藤博文や山県有朋などと比較すると、当時は要人とまでは言えないかもしれませんが)が次々と登場したこともあって、大物俳優が多数出演し、たいへん豪華なクレジットとなりました。伊藤博文役の加藤剛氏は、この数ヶ月間もっぱら平将門役でしか見ていなかったので、一気に老けたような錯覚をしましたが、さすがに存在感を見せてくれました。ただ、貫禄がありすぎるというか重厚すぎる伊藤博文かな、との印象を受けました。もっとも、これは私の伊藤博文観に基づくものなので、それほど気にはなりません。3回目までは期待以上の出来になっており、次回も楽しみです。
今回は、当時の政府・軍の要人(東郷平八郎は、伊藤博文や山県有朋などと比較すると、当時は要人とまでは言えないかもしれませんが)が次々と登場したこともあって、大物俳優が多数出演し、たいへん豪華なクレジットとなりました。伊藤博文役の加藤剛氏は、この数ヶ月間もっぱら平将門役でしか見ていなかったので、一気に老けたような錯覚をしましたが、さすがに存在感を見せてくれました。ただ、貫禄がありすぎるというか重厚すぎる伊藤博文かな、との印象を受けました。もっとも、これは私の伊藤博文観に基づくものなので、それほど気にはなりません。3回目までは期待以上の出来になっており、次回も楽しみです。
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