小沢民主党幹事長の宗教観

 「キリスト教もイスラム教も非常に排他的だ。その点仏教は非常に心の広い度量の大きい宗教、哲学だ。排他的なキリスト教を背景とした文明は今、欧米社会の行き詰まっている姿そのものだ」との小沢一郎民主党幹事長の発言を先週取り上げましたが、
https://sicambre.seesaa.net/article/200911article_12.html
この発言にたいして「日本キリスト教連合会」が「キリスト教に対する一面的理解に基づく、それこそ『排他的』で『独善的』な発言」と抗議文を送り、この問題についての小沢幹事長の見解が報道されました。
http://www.asahi.com/politics/update/1116/TKY200911160351.html

 小沢幹事長は先の発言を撤回することはなく、相変わらず、持論を述べ立てるだけでした。自民党幹事長時代からずっと小沢氏のことが心底嫌いとはいえ、その判断力については、国会議員のなかでは平均より上だろう、と私は評価してきただけに、小沢幹事長が持論を再度主張したのは意外でしたが、アンチ小沢の私も、「小沢神話」の影響を受けていた、ということでしょうか。私が検索したかぎりでは、先の小沢発言について積極的に擁護した見解は見当たらず、さすがに小沢信者でさえ擁護が難しい問題発言ということなのでしょう。小沢信者、それも以前からの新自由主義的な立場の人たちではなく、反新自由主義的立場で「良心的・進歩的」と自負している人たちにとっては、「殿、ご乱心」といったところで、気づかないふりをしてやり過ごしたい、ということなのでしょうか。

 かりに、一連の小沢発言がかなりのところ妥当だとしても(私には素人の雑談ていどの水準としか思えませんが)、与党の幹部、それも実質的な最高権力者と見られる人物にしてはあまりにも問題の多い発言であり、こんな発言は、せいぜい親しい人との間のごく私的な会話にとどめておくべきでしょう。与党経験の長かった実質的な最高権力者がかくも配慮に欠けているとすると、今後も民主党中心の連立政権での問題発言は続くのでしょう。この一連の小沢発言は、日本の主要マスコミでも取り上げられているとはいえ、大騒ぎにはなっていません。近年の日本では最大級の政治家の失言だと思うのですが、どうも今のところ、日本の主要マスコミが積極的に諸外国の政府・報道機関に「ご注進」している様子はなさそうです。「マスゴミ」は偏向していて民主党中心の政権・小沢幹事長を潰そうとしている、というような主張をしている「政治意識の高い」人々には、この問題を機に自分が偏向しているのではないか、と自省してほしいものです。

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  • 小沢幹事長の韓国での発言

    Excerpt: 民主党の小沢幹事長が、訪問先の韓国で、「韓半島南部の権力者が日本の国家を樹立した」と語った、と報道されました。 http://japanese.joins.com/article/article.ph.. Weblog: 雑記帳 racked: 2009-12-15 00:00
  • 小沢幹事長の韓国での発言の続報

    Excerpt: 民主党の小沢幹事長が、訪問先の韓国で、「韓半島南部の権力者が日本の国家を樹立した」と語った、と報道されたことを今月15日の記事で取り上げましたが、 http://sicambre.at.webry.i.. Weblog: 雑記帳 racked: 2009-12-18 00:00
  • またしても小沢前幹事長の問題発言

    Excerpt: 昨日、間近に迫った民主党代表選に出馬することを小沢一郎前民主党幹事長が表明し、菅首相の就任以来の迷走から、小沢前幹事長が民衆代表選で菅首相を破り、次期首相に就任する可能性が高くなってきました。自民党在.. Weblog: 雑記帳 racked: 2010-08-27 00:00