池享『日本中世の歴史6 戦国大名と一揆』
吉川弘文館より2009年7月に刊行されました。この『日本中世の歴史』は、巻数順に刊行予定だったはずですが、川合康『日本中世の歴史3 源平の内乱と公武政権』よりも先に6巻が刊行されたのには、どのような理由があったのでしょうか。地域で区分されることの多い世界史の通史ものならば、巻数順の刊行でなくてもよいでしょうが、日本史の通史ものでは、年代順に刊行するのが望ましいと思うのですが。
それはともかくとして本書の内容についてですが、戦国時代の基本的な事柄が過不足なくおさえられているといった感じで、通史としてなかなかよくまとまっていると思います。一般向けの概説書といえども、戦後歴史学では英雄物語的な通史は避けられる傾向にあり、本書も英雄物語的な叙述になっているとは言えないでしょうが、各地の著名な大名同士の争いにもかなりの分量が割かれており、一般の読者にも興味のもてる内容になっていると思います。
それはともかくとして本書の内容についてですが、戦国時代の基本的な事柄が過不足なくおさえられているといった感じで、通史としてなかなかよくまとまっていると思います。一般向けの概説書といえども、戦後歴史学では英雄物語的な通史は避けられる傾向にあり、本書も英雄物語的な叙述になっているとは言えないでしょうが、各地の著名な大名同士の争いにもかなりの分量が割かれており、一般の読者にも興味のもてる内容になっていると思います。
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