大河ドラマ『天地人』第34回「さらば、越後」

 秀吉の命により、上杉は越後から会津へと国替えになります。当然、抵抗する家臣もいますし、景勝も兼続も悩むのですが、兼続は日本の安泰という視点から、国替えを景勝に進言します。この国替えは上杉にとって大幅な加増となるのですが、長年の領地を喪失するわけですから、この苦悩はもっともです。ただ、最近読んだ、光成準治『関ヶ原前夜』(日本放送出版協会、2009年)では、この国替え・加増は当主権力の強化を図る景勝にとって好都合だったとされており、景勝はむしろ積極的に国替えを進めたのかもしれません。同書については、そのうちこのブログで取り上げる予定です。

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