衆議院解散

 昨日、ついに衆議院が解散となり、来月18日に公示・来月30日に投票となります。民主党の第1党・与党の過半数割れは確実といった雰囲気がありますが、参院選とは異なり、本格的な政権選択となるだけに、民主党の圧倒的勝利はなさそうな気もします。とはいっても、総投票数の差以上に議席数の差が開くこともあるのが小選挙区の怖さで、混乱しているとの印象を自民党が今後も国民に与えてしまうと、民主党が大勝する可能性もあるでしょう。民主党中心の政権となった場合、国防・教育などで不安が残る、と考えている人も多いでしょうが、現実的には、民主党にそれほど多くの選択肢があるわけではないでしょうから、この点では私はあまり心配しておらず、楽観視しています。

 与党批判に熱心な人のなかには、前回の衆院選での自民党の大勝は、「マスゴミ」の偏向報道も要因の一つだった、と言う人がいて、それは間違いとは言えないでしょうが、現在の政権交代確実との雰囲気も、「マスゴミ」が作り上げたという側面が多分にあるように思います。それでも、与党批判に熱心な人のなかには、「マスゴミ」は民主党政権の成立を妨げ、民主党をつぶそうとしている、と考えている人がいるようです。

 近年の「マスゴミ」報道をもって、民主党をつぶす意図がある、と言えるのならば、それ以上に「マスゴミ」は与党をつぶそうとしてきた、と言うべきであり、第三勢力以下を圧倒する規模の第二勢力、しかも参議院では第一勢力である、権力に近い民主党にたいしてマスコミが厳しくなるのは当然と言うべきでしょう。じっさい、取るに足らない勢力である共産党・社民党・国民新党などにたいするマスコミの批判は、量としては大したことがありません。しかしながら、それらの政党が自民党・民主党よりもずっと問題が少ないかというと、必ずしもそうとは言えないでしょう。

 日本で生まれ育った一日本国民である私としては、「マスゴミ」は民主党をつぶそうとしている、と考えているような陰謀論者的な人は、ネット上で声が大きいから目立っているだけで、全体的には多くないと考えたいところですが、もしそういう人が多くいるのだとしたら、政権交代が実現した場合、今よりも雰囲気が悪く暮らしづらい社会が到来することになりそうです。まあ、そんなことはおそらくないでしょうが。

 「マスゴミ」などと言って粋がっている人のなかには、明らかに知的水準の低そうな人も珍しくなく、そうした人は、「マスゴミ」とやらに騙されなくても、他のなにかに騙されて泣くことになるのだと思います。まあ私も、政権交代があったほうが政界に緊張があってよいだろう、という理由から、自民党と公明党が連立してからのこの10年近く、地方選挙でも国政選挙でもすべて、ひじょうに消極的に民主党に投票してきましたが、この投票行動も、マスコミというか世間の雰囲気に影響されてのことであるのは否定できません。その意味で、「マスゴミ」などと言って粋がっている人と本質的には大差ないと言えるかもしれませんが、マスコミに影響を受けやすいことを自覚し、一部のマスコミ報道を鵜呑みにしないようにしつつ、陰謀論に陥らないよう努力していくしかないのでしょう。

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